パレオダイエットでメンタルが安定する5つの理由
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/06/5.html
パレオダイエットを実践された方から、「なんか気分が良くなった」とか「明るくなった」みたいな話を聞いたりします。かく言うわたしも、基本的には不安傾向の強い性格なんですが、食生活を変えてからはメンタルの浮き沈みが少なくなって助かってたり(瞑想を続けてるせいもあるのかもですが)。
というわけで、ここではパレオダイエットでメンタルが安定する理由など。
1・体内の炎症レベルの低下
なにはともあれ、まずはこれ。体内の炎症がアンチエイジングの大敵であることは何度も書いてますが、体が弱れば当然ながらメンタルもやらてしまうんですね。最近のデータですと、2011年の論文(1)によれば、炎症性のサイトカインを投与されたマウスは、目に見えて食欲を失い、無気力になり、仲間とコミュニケーションを取らない引きこもりになっちゃったとか。また、ヒトを対象にした研究(2)でも、体内のサイトカインのレベルが高いと、うつ病を起こす確率がはね上がっちゃったとか。
慢性炎症の原因は、睡眠不足、栄養不足、運動不足、ストレスなどさまざまなんで、パレオダイエットをすべてこなして徹底的に体をいたわってやるのが吉。とくに栄養不足と腸内環境の悪化からメンタルが崩れるケースは意外と多いんで注意であります。
2・ビタミンDレベルの正常化
近ごろよく言われるのが、ビタミンDとメンタルの関係。2013年のメタ解析(1)では、血中のビタミンD濃度が低いほど不安やうつ病になりやすいって結論が出てまして、日ごろ太陽の光を浴びない人はどんどん気分が沈んでいっちゃう。以前にも書きましたとおり、パレオダイエットでは「太陽の光を浴びよう!」ってのが大きなテーマの1つ。できるだけ日を浴びてビタミンDを増やしつつ、足りないぶんはサーモンやサバのような魚か、キノコ類(マイタケとか)あたりで補給したいところ。
3・テストステロンの増加
男性ホルモンとして有名なテストステロンですが、筋トレの役に立つだけでなく元気よく暮らすためにも必須。300人の男性を調べたデータ(1)では、テストステロンのレベルが低い人ほどうつ病にかかりやすく、この傾向は女性でもまったく同じであります。テストステロンを正常化するには、ココナッツオイルやギーのような健康に良い油と、牛肉や魚介にふくまれる亜鉛が欠かせないところ。いずれもパレオダイエットではバツグンの推奨食品であります。いっぽうで、小麦などの穀物には亜鉛の吸収をブロックしちゃう作用がありますんで、なるべく量を減らすことをオススメします。
4・血糖値とインスリン量の安定
高血糖やインスリン機能の悪化は、うつ病の原因になることがわかっております。わりと最近だと2010年にフィンランドで行われた研究(1)がありまして、インスリンが正常に働かない若者は、3倍も不安やうつ病にかかる傾向が高かったそうな。インスリンが原因でメンタルをやられた場合は、なかなか抗うつ剤の効果も出にくいみたいなんで(2)、かなりやっかいであります。その点、精製砂糖や精製穀物を避けるパレオダイエットは、インスリンの機能が狂いにくいのが利点。インスリンのせいでメンタルがヘコんじゃってる方は、ちょっとお試しくださいませ。
5・オメガ3:オメガ6バランスの正常化
体内のオメガ6とオメガ3脂肪酸のバランスが超大事って話は、過去にも何度か書いたことがありますが、メンタルの安定にもとても大事。具体的な流れとしては、- オメガ6の摂取量が増える
- 炎症性のサイトカインが分泌される
- 体内に慢性的な炎症が起きる
- 炎症が脳にまで達する
- うつ病!
って感じ(2)。心疾患と似たような仕組みですね。
このあたり、パレオダイエットではオメガ6の多い植物系の料理油を完全に避けるのがポイントになってますし、天然魚や貝類をベストなタンパク源として推奨しているほか、オメガ3の多いグラスフェッドビーフもオススメしてまして、わりとバランスが取りやすくなっております。