睡眠不足による脳力の低下をふせぐコツは、決して「夜食を食べない」こと
睡眠が足りないと頭が働かなくなるのは当然ですが、「夜食を食べなければ夜ふかしの害はおさえられる!」っておもしろい実験(1)が出ておりました。
これはペンシルベニア大学の研究で、44人の男女を対象にしたもの。まず最初の3日間は、全員に好きな時間に好きなだけ食事をしてもらいつつ、1日の睡眠を4時間まで減らしてもらったんですね。
で、4日目に参加者をわけまして、
- 午後10時からあとは水しかのまない
- 何時でも好きなだけ食事ができる
といった2つの食事パターンを指示。その後、午前2時にテストを行いまして、全員のワーキングメモリや認知機能、ストレスレベルなんかを計測したんだそうな。
すると、夜には水しか飲まなかったグループは、全体的に認知機能がおとろえておらず、注意力も長続きしていたんだとか。いっぽうで、夜食を食べたグループは、テストへの反応時間が激しく遅くなり、結果はグズグズだったみたい。
研究者いわく、
このデータは、深夜のカロリー摂取をひかえることで、睡眠不足がもたらす神経系の衰えをおさえられることを示している。
深夜のプチ断食は、睡眠不足による注意力の低下をやわらげる効果がある。この研究はまだ初期段階だが、特定の状況における睡眠不足の対抗策として有効かもしれない。たとえば、トラック運転手のように深夜の注意力が欠かせない職業では、食べる時間をキッチリと決めたほうがよさそうだ。
また、この研究は、睡眠サイクルとエネルギーバランスのシステムが相互作用をしていることを示している。睡眠と食事のシステムは交信しあっているのだ。
とのこと。この結果を見ると、夜中まで残業しつつダラダラとコンビニ弁当を食べたりするのが、もっとも生産性にダメージをあたえそうっすね。
わたしの場合は、ここ1年半ほどリーンゲインズっていうプチ断食のサイクルを守ってまして、食事は午後12〜8時までと決めております。わりと目覚めもスッキリしますんで、やっぱりプチ断食はオススメ。
credit: Alvaro A. Novo via FindCC