自分の内向型レベルを正しく判断するための20の質問
当ブログではよく内向的なキャラについて書いてるものの、実際のところ「真の内向型」を見分けるのは意外と難しかったりします。一般的には「内向型」といえば、
- 人付き合いが苦手
- 考え事が好き
- 不安になりがち
- 心を開かない
- 傷つきやすい
といったイメージですが、ガチの心理学的な定義から言えばすべて間違っているのが面白いところ。
たとえば「不安になりがち」や「傷つきやすい」傾向は、ビッグファイブモデルでいえば神経症傾向の特徴。「考え事が好き」は開放性に関係してますし、「人付き合いが苦手」は調和性の問題だったりするんですね。
真の内向型は外からの刺激でモチベーションが上がらない
では、内向型/外向型を決める要素は何かといえば、ズバリ「外からの報酬でモチベーションが上がるかどうか?」であります。コーネル大学のコリン・デ・ヤング博士いわく、
外向性の得点が低い人たちは、必ずしも社交性が低いわけではない。内向型の人たちは外部の報酬によってモチベーションが高まらないため、冷静でテンションが低くなりがちなのだ。
そのため、内向型は口数が少ないし、感動や情熱を体験する可能性も低い。さらに、外向型にとってはテンションが上がるような出来事に対しても、逆に不安や疲労を感じてしまう(これは神経症傾向の強さにも左右される)。
とのこと(1)。内向型は「ごほうび」に左右されにくいので、結果として物静かに見えてしまうんだ、と。つまり、一般的な「人見知り」のイメージは内向型と神経症傾向と開放性が交じり合ったものだと言えましょう。
実際、外向性が高い人ほど、金銭、ブランド品、社会的な地位などに反応しやすい傾向が強く、脳波計を使った実験でも確認されてるんですね(2,3,4)。他にも、周囲の注目を浴びたい気持ちが強くなりすぎて、事故に巻き込まれる可能性が高かったり(5)、犯罪に手を出す確率が上がったりとか(6)。
こういった違いが出るのは、脳内麻薬のひとつであるドーパミンの働きが原因と考えられております(7)。内向型の脳はドーパミンの効きが強すぎるため、ちょっとの刺激でもオーバーヒートを起こしちゃうんですね。わたしもパーティなどに参加したあとは1日寝込んだりするんですが、これなどは内向型の典型例と言えましょう(でも人と話すのが嫌いなわけじゃない)。
自分の内向レベルを判断するための質問
特徴がわかったところで、自分の内向性をチェックするためのテストを以下に置いときます。それぞれの質問に対して、
- まったく当てはまらない
- 当てはまらない
- どちらでもない
- 当てはまる
- とてもよく当てはまる
の5段階で点数をつけていけばOKであります。
▼自分の内向レベルを判断するための質問
- 友だちを作るのは簡単だ。
- 自分を知ってもらうのは難しい。
- 他人と距離を置きがちだ。
- 自分のことをあまり明かさない。
- 他人とすぐに打ち解ける。
- めったに興奮はしない。
- あまり情熱的な人間ではない。
- 幸せなときは感情を表に出す。
- いろんな楽しみを持っている。
- よく笑う。
- 定期的に休息が必要だ。
- 強い個性を持っている。
- 他人に影響を与えるような能力はない。
- 人を惹きつける方法がわかっている。
- 他人がリードしてくれるのを待つ。
- 自分は良いリーダーだ。
- 他人に指示ができる。
- 自分の意見を表に出さない。
- いつも率先して行動する。
- 自己主張ができないタイプだ。
▼採点方法
すべてに点数をつけたら、#2, #3, #4, #6, #7, #13, #15, #18, #20の質問だけは点数を逆にします(1=5、2=4、3=3、4=2、5=1にする)。そのうえで全ての合計点を20で割って平均点を出せばOKであります。
- 平均が3.0以下:バリバリの内向型
- 平均が3.1〜3.8:内向と外向の中間ぐらいの性質を持つ両向型
- 平均が3.9以上:バリバリの外向型
そんなわけで、心理学的に正しい内向型と外向型の違いを見てみました。正確な自己判断のよすがにしていただければ幸いです。