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科学が認めた最強の記憶術、それは「人に向かって音読する」

Woman

 

「音読」は効率がいい勉強の基本。わたしも英語をマジメに勉強してたころは毎日シャドーイングをやったもんですが、さらに「人に向かって音読すると記憶に定着しやすいよ!」って実験(1)が出ておりました。

 

 

これはモントリオール大学の研究で、44名の学生を対象にしたもの。全員に単語の暗記をしてもらったんですが、その際に以下の4つのグループを作ったんですね。

 

  1. 単語を頭のなかだけで暗唱する
  2. 唇を動かしながら単語を声には出さず暗唱する
  3. 単語を声に出して音読する
  4. 単語を人に向かって音読する

 

その後で全員に単語テストをしたところ、結果は「人に向かって音読」グループの圧勝。2番手が音読グループで、3番めは唇を動かしたグループ、「頭のなかで暗唱」グループは最下位だったそうな。



研究者いわく、

 

たんに唇を動かすだけでも感覚と運動のつながりが生まれ、記憶の能力はアップする。ここにスピーチの機能も合わされば、より記憶力はアップする。

効率のよい学習には、音読のくり返しが効果的だ。今回の実験では、音読の効果を初めてコミュニケーションの文脈に応用した。人に向かって音読したほうが、情報の想起にはより効果的だ。

 

とのこと。他人に向かって話すことで、より脳の広いエリアが活性化するわけですね。

 

 

この実験でおもしろいのは、話しかける相手が実際は聞いてなくてもOKって結果が出てるとこでしょう。音読を聞いてくれる相手をわざわざ用意しなくても、イメージのなかで誰かに話しかけるつもりで声に出すだけでも効果は出るっぽい。これはありがたいですね。なんか暗記したいときは使ってみるべ。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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