人見知りは「社会型」「思考型」「不安型」「自制型」の4タイプにわけられる。自分のタイプを知るには?
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/10/4.html
わたし自身が内向的な性格なんで、当ブログでは人見知りに関する話を何度か書いております。今回は「人見知りには4種類いるんだよ!」ってワーキングペーパー(1)がおもしろかったんでメモ。
これはウェルズリー大学の調査で、内向的と診断された500名の男女にアンケートを行ったもの。すると、ひとくちに人見知りといっても、孤独の好みや思考の傾向によって大きく4つにわけられることがわかったんだそうな。以下、その大まかな概要と診断用テストです。
社会型人見知り
一般的な「人見知り」のイメージにもっとも近いタイプ。とにかく孤独を選ぶ傾向が強く、小さなグループとの交流を好み、大人数との付き合いは避けがち。どのグループとも付き合わないケースもある。自宅で読書かコンピューターを使うのが好きで、友人と遊ぶときもごく親しいメンバーとだけ小規模な交流を行う。当然、知らない人が多いパーティは苦手。ただし、内気な性格や社交不安のせいで孤独に走るわけではなく、たんに一人か少人数のほうが心地がよいだけ。ここが重要。
思考型人見知り
あまりにも内省的すぎるため、結果として人見知りにみえるタイプ。別に社交の場が嫌いなわけじゃないんだけど、つい考えごとや空想にふけってしまい、他人からは「会話が好きじゃない」と思われてちゃう。あくまで思考や空想に没頭しがちなだけなので、神経質なところは少なめ。不安型人見知り
社会型人見知りと違って、他人といるのが苦痛なせいで孤独を選ぶタイプ。大勢のなかにいると落ち着かず、自意識が爆発していたたまれなくなっちゃう。基本的には自分の社交スキルに自信がない人が多め。またこのタイプは、うつ病の原因と言われる「反すう思考」(自分の欠点や過去の失敗を考え続ける)を行うケースが多く、ひとりでいるときでも不安に襲われてしまうことも。なかなか難儀なタイプの人見知りであります。
自制型人見知り
行動を起こす前に、石橋を叩きまくるタイプ。何らかの決断を下す直前までじっくりと考え抜き、行動がスタートした後もゆっくりと物事を進める。思いついたことをすぐ言葉にしないので、周囲からは「内気で会話が苦手」と思われやすい。とにかくアクションがワンテンポ遅いので、たとえば朝起きてもすぐにベッドから出られない人も多いとか。自分の人見知りタイプを知るためのテスト
自分の人見知りタイプは、以下のテストで診断が可能。それぞれの質問にたいして、- まったく当てはまらない
- 当てはまらない
- どちらでもない
- 当てはまる
- とてもよく当てはまる
の5段階で点数をつけていけばOKであります。
▼社会型人見知り
- お祝いごとは、大人数よりもひとりか数人の親しい友人と祝いたい。
- たくさんの人と友だちになれたら満足だろうと考える
- 予定を立てるときは、自分のための時間を作る
- バケーションに行くときは、大勢の人やイベントに参加できる場所を選ぶ
- たくさんの人と時間を過ごした後は、いつもひとりの時間が欲しいと思う
- たくさんの人と一緒にいる必要性を感じない
- たくさんの人と付き合って、彼らの人となりを理解するのが大好きだ
- 何ごともひとりで行うのが好きだ
- 自分についてあまり語らないので、他人からよく間違った印象を持たれがちだ
- 人付き合いの場に参加すると、たとえその場を楽しんだとしても、後で疲れてしまう
▼思考型人見知り
- 自分の考えやアイデアを分析するのが好きだ
- 自分は精神的に複雑で豊かな生活を送っている
- よく「自分はどんなタイプの人間なんだろう」と考える
- おもしろい小説を読んだり良い映画を見たときは、同じことが自分に起きたらどう思うかを想像する
- 自分についてはめったに考えない
- 自分の感情によく注意を払っている
- 自分の個人的な意見を尊重している
- 一歩引いた視点から自分を観察することが多い
- 定期的に、自分に起きそうなことについて空想や妄想をする
- 自分自身を分析する傾向がある
▼不安型人見知り
- 知らない場所に足を踏み入れると、他人に注目されている気がする
- 考えたくない出来事や記憶について、たびたび集中して考えてしまう
- 自分の思考を振り切るために神経が疲れてしまうことがある
- 自分の社交スキルに自信がある
- 失敗や失望によって恥と怒りを感じるが、他人には見せないようにする
- 新しい場所に行っても、すぐに内気さを克服できる
- 新しい人付き合いの場でも、すぐにリラックスできる
- 友人といっしょにいても、ときどき孤独や不安を感じる
- 自分の思考や感情や行動は、自分の友人を怖がらせると思う
- 知らない人といると、とても自意識過剰になってしまう
▼自制型人見知り
- 朝目が覚めたらすぐにベッドを出て活動できる
- なんでも一度は試してみる
- リラックスするために、ペースを落として無理をしないのが好きだ
- ヘトヘトになるまで努力するのが好きだ
- 頭に浮かんだことはすぐに口に出す
- いつも新しくて刺激的な体験を探している
- いつも忙しくしているのが好きだ
- 興奮できるかどうかで行動を決める
- 変わったことをしたくて、ときどき異常な行動に出る
- ときどきグッタリした気分になる
▼採点方法
すべてに点数をつけたら、以下の番号の質問だけは点数を逆にします(1=5、2=4、3=3、4=2、5=1にする)。たとえば、思考型人見知りの5問目に5点をつけていた場合は1点として換算。社会型人見知りの2問目に2点をつけていたら4点として考えましょう。
- 社会型人見知り:2,4,7
- 思考型人見知り:5
- 不安型人見知り:4,5,7
- 自制型人見知り:1,2,4,5,6,7,8,9
あとは、すべての点数を足せばOK。各項目の平均値は以下のとおりであります。
- 社会型人見知り:平均30点。36点より上なら相当な社会型。24点以下なら当てはまらない
- 思考型人見知り:平均34点。40点より上なら相当な思考型。30点以下なら当てはまらない
- 不安型人見知り:平均30点。37点より上なら相当な不安型。23点以下なら当てはまらない
- 自制型人見知り:平均31点。37点より上なら相当な自制型。25点以下なら当てはまらない
当然、ひとつのタイプに特化した人見知りは少なくて、たいていは4つの要素が混ざり合っております。不安型が高すぎると生きるのがツラくなっちゃうんで、できれば認知行動療法などで思考のクセを再構成したほうがいいかも。それ以外の方は、「よく考えて行動できる」という人見知りの強みを活かす方向で考えていただければよいかと思います。