これが科学的に正しい「謝罪の仕方」。 必須の2項目が特定された件
「科学的に正しい謝罪の仕方」について調べた論文(1)がおもしろかったんでメモ。
もっとも心に響く謝り方をチェック
これはオハイオ州立大の実験で、755名の参加者を対象にしたもの。架空の会社の社員がミスを犯したという設定を作り、参加者たちにはその上司を演じてもらったんだそうな。
そのうえで、全員にさまざまなパターンの謝罪を聞いてもらい、どの謝り方がもっとも心に響いたかを採点。すべてを集計したところ、正しい謝罪に必要な6つの要素が浮かび上がったらしい。
効果が高い謝罪の方法ランキング
もっとも効果的だった謝罪の方法は以下のとおり。上から効果が高い順番にならべております。
- 自分の責任を認める
- 問題の解決案を提示する
- 後悔を表明する
- 何が悪かったかを説明する
- もう二度としないと表明する
- 許しを求める
統計的には1位の「自分の責任を認める」の効果がずば抜けて高く、やや遅れて2位の「問題の解決案を提示する」が続く感じ。
いっぽうで3〜5位までの方法は効果がほぼ横並びでして、同率3位ぐらいの扱いになります。もっとも効果が低いのは6位の「許しを求める」で、研究者によれば「使わなくてもいいぐらいのレベル」とのこと。
責任を認めてから現実的な対応へコミット
研究者いわく、
今回の実験により、まずは自分の責任を認めることが一番大事な要素だとわかった。ミスを犯したのは自分で、それは自己の過失が原因だといさぎよく認めるのだ。
確かに、一部には「言葉だけの謝罪では安っぽくて伝わらない」といった考え方もある。しかし、自分の責任を認めたあとで「間違いを修正します」と言えば、現実的な解決につながる行動へコミットすることができる。
とのこと。とにかく、まずは自分の間違いを認めたうえで、すぐに対策案を提示しとくのがベストなわけですね。それでも相手の気持ちがおさまらないときは、さらに問題の経緯を説明したうえで、後悔の念をにじませていくのがよさげ。
当然といえば当然の結果なんですが、なんせミスを犯すと頭に血がのぼっちゃうんで、いざというときの対応チェックリストに使うといいかもですね。