「不安」だろうが「興奮」だろうが、カラダに起きている状態はまったく同じ
「不安を一瞬で打ち消す心理テク!」っていうアトランティック誌の動画(1)が、かなーり大事なことを言ってたんでメモ。
ネタ元は2014年のハーバード論文(1)で、不安や心配の感情をすぐに解決する方法について調べたんですね。その方法は超カンタンで、不安を感じたら「燃えてきた!」とか「楽しくなってきた!」と叫ぶというもの。
たったこれだけで、実験では以下の効果が出たんですな。
とにかく、自分の「不安」を「興奮」だと考えなおすことで、一気にパフォーマンスがあがるわけですね。
このテクニックが効くのは、「不安」も「興奮」もヒトのカラダに起きてる変化は同じだから。
不安のときも興奮のときも、同じように心拍数があがり、ストレスホルモンが増えるんですな。
要するに、どちらの感情も、外部の刺激に対してカラダが準備をはじめただけ。あとは、その変化を脳がどう解釈するかで、自分が認識できる感情の種類が決まっていくわけです。
つまり、不安になるか興奮状態になるかは自分の解釈しだい。以下のマトリックみたいになるんですな。
「不安」も「興奮」も覚醒レベルが高いのは同じなんで、だったらネガティブな解釈を強引にでも切り替えちゃえばいいんだ、と。これはとても重要なポイントかと思います。
とはいえ、「実際に不安なのに、そう簡単に切り替えられないよ…」と思う方もいらっしゃいましょう。
そのときは、「不安も興奮もカラダの反応は同じ」って事実に意識を向けてやるだけでもOK。「胸がドキドキしてきた…」とか「おでこが熱いな…」とか、自分のカラダに起きた変化を調べていくだけでも、自分の覚醒状態をうまくコントロールしやすくなるはず。以前に取り上げた「RAIN法」と同じような仕組みであります。
そんなわけで「不安」を感じてしまったときは、とりあえず「オラ、ワクワクしてきたぞ!」と叫んでみるといいかも。そこまでやらずとも、自分のカラダの変化に注目していく方法をお試しくださいませ。