体が引き締まったアラフォーは脳がデカい
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痩せたアラフォーほど脳がデカい
こないだ「運動をするアラフォーは脳がデカい」 って研究がありましたが、今回も脳のサイズの話です。新しく出た論文(1)では、「太った中年は脳が小さい!」って結果が出てまして、なかなかおもしろいんですよ。
これはケンブリッジ大学の研究で、20〜87才の男女473人を対象にしたもの。まずは全員の体型ごとに以下の3グループにわけまして、
- 痩せ型=BMIが18.5–24.99
- 太め=BMIが25–29.99
- 肥満=BMIが30以上
そのうえでMRIにかけて脳のイメージとくらべたんですね。
そこでわかったことは、
- 30代までは体型によって脳のサイズは変わらない
- が、40代になると、太った人は脳の白質が小さくなる(ただし灰白質はそんなに変わらない)
みたいな感じ。白質は脳の通信ケーブルみたいなもんで、言語や精神活動といった重要な機能にかかわっております。
脳が縮む原因は体脂肪から来る炎症
一例をあげると、以下の画像のAがBMI19.5の人の脳で、BがBMI43.4の人の脳。あきらかのBのほうがスカスカ感がありますねー。
太ると脳が縮む原因にはいろいろありますけど、いまんとこ有力視されてるのが、当ブログではおなじみの「慢性炎症」であります。体脂肪からは炎症性の物質(TNF-αとか)が出ますんで、これが脳のグリア細胞にダメージをあたえるんですね。
グリア細胞は脳の警備システムみたいなもんで、ニューロンに異常が起きないか見守る働きをしております。つまり、グリア細胞が働かなくなると、脳の劣化は加速していくわけであります。
ただし、白質が小さくなったアラフォーでも、ひとまず認知やIQテストの結果には差がなかったとのこと。ハッキリとした影響が出て来るのは、もっと先の話なのかもしれません。
いずれにせよ、体脂肪から出る炎症が脳にダメージを与えるのは間違いないんで、「炎症を極限まで抑えるためのガイドライン」にも書いたとおり、
- 男性は体脂肪15%以下!
- 女性は体脂肪22%以下!
を意識していくのがよさそうです。ひとつよしなに。