美しい血管を保つために欠かせない「ビタミンK」の重要さ
ビタミンKはなぜ大事なの?
ビタミンKに関するご質問をいただきました。
ビタミンKについて質問させてください。
パレオさんはビタミンKのサプリメントを2015年、2016年と継続して飲まれていますよね。 ですがビタミンDやマグネシウムと違い、ビタミンKはサイト内の記事を読んでも強い骨を作るために必要(認知機能改善や坑炎症作用も期待できる?)という程度でそこまで重要な印象を受けませんし、パレオの教科書でも紹介されていません。
ビタミンKはパレオさんが長期間スタメンサプリに採用するほど重要で信頼の出来る栄養素なのでしょうか?
とのこと。言われてみれば、「ビタミンKを継続して飲んでるよー」と書いてたわりには、具体的なところほとんど触れてなかったですね。
ビタミンKはビタミンDの良き相棒
で、なんで私がビタミンKを飲んでいるかって話ですが、結論から言いますと、
- ビタミンKがないとビタミンDが能力を発揮できないから!
といった感じです。ビタミンDとKってのは良き相棒なんですな。
ビタミンDの大事な働きとは?
具体的に申しますと、まずビタミンDには大きな働きが2つありまして、
- 食事から摂ったカルシウムの吸収率をあげる
- カルシウムが足りないときは骨からカルシウムを取り出す
みたいな働きをしております(1)。つまり、血中のカルシウムレベルが一定になるように、うまく調整してるわけですね。
ビタミンDには苦手なこともある
が、ビタミンDには苦手なこともありまして、
- カルシウムを骨にもどすのはヘタ
- 血中のカルシウムレベルをあげすぎにしがち
って弱点を持ってたりします。これをほっとくと血管にカルシウムがたまって、石灰化する可能性があがっちゃうんですよ。
石灰化は動脈硬化のヒドいバージョンで、名前どおり血管をガッチガチにしちゃう恐ろしい状態。ひたすら血管が劣化していき、全身の老化が進んでいくんですな。血管の衰えはアンチエイジングの急所ですから、どうにか対策しておきたいところです。
ビタミンKがビタミンDの弱点を補う
で、このビタミンDの弱点を補ってくれるのが、お気づきのとおりビタミンKであります。ビタミンKには石灰化を抑える働きがあって(3)、腎臓や血管などがカチカチになるのを防いでくれるんですよ。
実際、ビタミンKが足りない人は血管が石灰化しているってデータもかなり多め(4,5)。ビタミンDを摂ったら、そのパートナーであるビタミンKもちゃんと飲むべきなんですね。
ってことで、くり返しになりますが、ビタミンDは脳の働きにも免疫システムの正常化にも欠かせない必須栄養素。となると、当然ながら、そのパートナーであるビタミンKも必要になってくる次第です。
といってもサプリが必須!ってわけでもないので、ビタミンK不足が気になる方は、美しい血管を保つためにも納豆やレバーを積極的に食べていただければと思います。どうぞよしなに。