メンタルを改善して幸福度を高めるかもしれないフルーツ&野菜トップ9
「野菜とフルーツを食べるとメンタルが改善するよ!」って話をよく書いてまして、だいたい心の不調に効く食事法では「葉菜類をいっぱい取ろう!」みたいなアドバイスが強調されてたりします。まぁ深く考えなくても、健康的な食事のほうがいかにもメンタルには良さそうっすもんね。
といったところで近ごろ出た論文(1)は、「じゃあ具体的にどんな野菜やフルーツを食べればいいの?」ってとこまで調べてくれてていい感じでした。
これはオタゴ大学の研究で、18〜25歳の男女400人が対象。なんでこの世代を選んだかというと、だいたいこれぐらいの年齢が、もっともメンタルの問題を抱えやすい時期だからだそうです。
実験では、まずみんなのメンタルを調べて、うつ病や不安の症状が出ていないかをチェック。と同時に全員がいつもどれぐらいフルーツと野菜を食べているかを聞いて、メンタルの状態と比べたみたい。なので、データとしては結構ゆるい感じではあるんですが、それでもおもしろい結果が出てたりします。
でもって、その結論はハッキリしていて、
- フルーツと野菜をよく食べる人ほどメンタルは健康
- しかも、フルーツと野菜は生で食べるほどメンタルの改善度は大きくなる
だったそうな。この傾向は、参加者の運動習慣、全体的な食事の質、現在の健康状態、性別、裕福さなどを調整しても生き残ったらしい。
フルーツや野菜を「未加工」の状態で食べる人には、料理や加工されたフルーツと野菜に比べてメンタルが改善しやすいという強い相関が確認された。
また、共変量を調整しても、生のフルーツと野菜の消費によるメンタル改善の効果は確認された。うつ病の症状は減り、幸福度が改善し、ポジティブな気分が当たり、人生の満足度もアップしていたのだ。 これらのメリットは、料理した場合や缶詰にした場合などは、有意に数字が低下していた。
ってことで、ここらへんは従来のリサーチと同じような結論ですねー。とりあえず、できるだけ未加工の状態でフルーツと野菜を増やすほど、幸せに毎日を過ごせるんだ、と。もちろん調理した野菜やフルーツでも意味はあるんだけど、気分の改善との有意差が確認されただけで、ほかのポイント(幸福感とか不安の低下とか)には影響が少なかったみたい。
で、さらにこの研究では、人生の幸福度を高める食材のトップ10も選んでくれてまして、これがかなーり有用。具体的には以下の通りです。
メンタルを改善して幸福度を高める食品トップ9
- ニンジン
- バナナ
- リンゴ
- 葉物野菜(ほうれん草とかケールとか)
- レタス
- 柑橘系の果物(オレンジとかレモンとか)
- ベリー類
- きゅうり
- キウイフルーツ
トップ10ほど凄くはないけど気分の改善に役立つ食品5選
- セロリ
- キャベツ
- 赤玉ねぎ
- トマト
- マッシュルーム
料理、缶詰、冷凍食品でも気分の改善が確認された食品
- カボチャ
- ミックスベジタブル(冷凍)
- じゃがいも
- さつまいも
- ブロッコリー
- ナス
ってことで、ここらへんの食材は積極的に取り入れていきたい感じ。さらに研究者いわく、
生のフルーツと野菜は、調理したものよりも多くの微量栄養素をふくんでいる。これがメンタルの健康に良い影響を与えるのだろう。
とのこと。もちろん、これだけだと何が原因で結果なのかはよくわからんのですけど、毎日の食事で食べたいものの参考に使うぐらいなら十分にアリでしょう。個人的にも、もうちょいフルーツの割合を増やしてもいいのかなーと思ったりしました(いまはかなり葉物野菜が中心なんで)。