ベリー類ってどこまで効果的なアンチエイジングフードなの?のメタ分析が出たぞー
当ブログでは、昔からわりと「ブリーベリー推し」なわけです。なんせポリフェノールが多いのは間違いないですし、やたらとアンチエイジングに効くってデータが多いもんですから(ちなみにポリフェノール量で言うとエルダーベリーとかクランベリーのほうが多いんだけど、手に入りやすさでブルーベリーが一番)。
しかも低カロリーだし食物繊維は豊富だし美味いしで、まさにいいことだらけ。私も毎日食べてまして、特にセブンイレブンの冷凍ベリーは美味いよなーなどと思っております。もちろんカークランドのベリーミックスもすばらしいですが。
そんなところで、ベイラ・インテリオル大学から出た論文(1)は、「ベリーで心疾患リスクがどれだけ下がるかをガッツリ調べたよ!」って内容になってて有益でありました。なんせ心疾患は日本人の死因の第2位ですから、これは気になるところじゃないかと。
これは、過去に出たベリー系の論文から質が高い45件を厳選したメタ分析であります。おもにベリーを食べたら、コレステロール、中性脂肪、血圧、BMIなどに変化は出るの?って問題を徹底的にチェックしてくれていて、私のようなベリーファンにはうれしい内容なんですな。もちろん、すべてのデータはコントロール群つきで、かなーり信頼できるんじゃないかと。
分析に使われたサンプルは2,053人で、糖尿病やメタボ、高血圧の人なんかが対象。心疾患リスクが高い人に対してベリー類がどれだけいいのかを調べたわけっすね。
実験期間は4時間〜6カ月で、具体的に使われたベリーの種類はと言いますと、
- クランベリー
- ブルーベリー
- ラズベリー
- ストロベリー
- ベリーミックス
- エルダーベリー
- ブラックベリー
- ゴジベリー
- チョークベリー
など。フルーツとして食べさせたり、ジュースで飲ませたり、パウダーにしたりとか、いろんなパターンで参加者にベリーを取ってもらったそうな。
さて、以下に結果です。
- ベリー類を食べると……
- 悪玉コレステロールが減って善玉が増えるよ!
- 中性脂肪だって減るよ!
- 最高血圧も下がるよ (-2 mmHg)
ってことで、予想はしてたものの、ちゃんと心疾患リスクに良い影響が出てますねー。
さらにサブグループ分析の結果を見てみると、
- 心疾患リスク低減のメリットを得られるのは過体重か肥満の人がメイン(痩せた健康体の人だとあんま意味ないかも)
- だいたいのメリットはベリー類を取り出してから1〜2カ月のあいだに起きている(1カ月以下だと何の変化も出ない)
- ベリー類にはCRPとTNF−αの数値は下がった(IL-6には変化なし)
だったそうで、太り気味で心疾患リスクが高い人ほどベリーのご利益は大きい模様。まぁ当然といえば当然ですが。
個人的にナイスなのはCRPとTNF−αの変化で、どちらも体内の炎症レベルを示す重要な指標のひとつ。この数値が下がってる時点で、やはりベリー類はアンチエイジングフードだと言ってもよさげ。
そんなわけで、個人的には想定どおりの結果だったわけですが、あらためて質が高い研究でベリーのすばらしさが確認されたのは良いことではないかと思われます。やはりメインのデザートはベリーやな……。