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イェール大学「心理学と良い人生」コースのポイントまとめ#1「私たちが不幸になってしまう原因」


  

イェール大学で「心理学と良い人生(Psychology and the Good Life)」ってコースを担当しているローリー・サントス博士が、その概要(R)を公開してくれてたのでメモ。

 

 

これは、名前のとおり「幸福に関する心理学」をまとめた講義で、イェール大学でもかなり人気が高いコースなんだそうな。こないだのスタンフォードの話もそうですが、いろいろおもしろいコースがあるもんすね。

 

 

で、個人的に押さえておきたいポイントを簡単にまとめておくと、以下のようになります。

 

  • 幸福の定義とか
    現在では「幸せ」には2つの要素があると考えられ、「その場で気持ちが前向きになっているか?」と「自分の人生が全体的にうまく進んでいるか?」の組み合わせで構成させる。ネガティブで落ち込んだ気分ではないのはもちろん、「自分の人生はうまくいってるなー」って感覚も大事なわけっすね。

 

 

  • 幸福への誤解とか
    多くの人は、幸せや満足の低下につながる根本的なバイアスを持っている。そのひとつは"ミスウォンティング "と呼ばれる現象で、「特定のものを手に入れれば幸せになれる」と思い込む気持ちを意味する。

    しばしば人間は「もっとお金持ちになって、もっとルックスが良くなって、素敵なものをたくさん持てば幸せになれる!」と思うが、それは心が教えてくる嘘。心の嘘に従っても思ったほど幸せになれないことは、大量のデータで示されている。



  • ミスウォンティングが起きる理由とか
    ミスウォンティングが発生するのは、人間が他者との比較により自分を確認するように進化してきたからだと思われる。人間は自分より優れた人に注目するようにできており、社会的な比較を常に行っていいる。

    ある研究では、オリンピックで銀メダルを受賞した者は、銅メダルの受賞者よりもはるかに不幸だとわかった。これは「銅メダリストよりも”あとちょっとで他のものを手に入れることができたかも…… “という心理が働くからだと思われる。

    このような比較の脳は、進化した時代には有用だったかもしれないが、今はそれが過度に刺激されている。現代人はジャングルに住んでいるわけではなく、ソーシャルメディアの世界にいて、霊長類の時代に比べてはるかに富が不平等な世界にいる。しかし、このメンタリティを乗り越えないと幸福にはなれない。

 

  • 比較による損失を感じない方法とか
    人間は何らかの基準をベースに自己と他者の比較を行い、自分を不幸に追い込んでいる。この基準は「参照点」と呼ばれ、多くの人は「金持ち」「超美人」「賢い人」を基準にする。これは私たちの自然な心の働きであり、基本的に比較の心を押さえ付けるのは無理筋

    そこで、現実にできる方法としては、「参照点を変える」ことが考えられる。博士は学生たちに「エサを与えるな!」と指導しており、これは金持ちや有名人のSNSやテレビ番組を見ないように心がけ、達成できないレベルの参照点を作らないような行動を意味している。

 

  • それでは、高い目標は持つべきでないのか?問題
    参照点を変える行為は効果的だが、それでは高い目標を設定しないマインドにもつながってしまうはず。そのバランスを整えるのは難しい問題だが、正しい目的のために野心を持つのであれば、高い目標を持っても問題は起きづらい。

    ここで問題になるのが、イェール大学の優秀な学生たちが、長期的には幸せになれない目標のために自分を殺し続けるケースが多いところ。具体的には、高給の仕事や完璧な成績などがあり、これらのタスクを追求することにより、本当に自分を幸せにしてくれるものを逃している。

 

 

ってことで長くなったので今回はこのへんで。「私たちが不幸になってしまう原因」がわかったところで、次回は"ミスウォンティング “の対策を見てみましょうー。

 


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