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最高のパフォーマンスを出すには脳全体のシンクロが大事!じゃあ、そのためにはどうすればいいの?みたいな話


  

脳機能システム全体の調和が大事!」みたいなことを聞くケースが増えてきたわけです。これがざっくりどんな話かと言いますと、

 

  1. かつての研究では大脳皮質(ヒトの知性を司るエリア)が重んじられてて、小脳(ヒトの運動能力を司る)についてはよくわかってなかった

  2. ところが近年の研究では、実は小脳が言語、認知、社会的行動などの調整に重要な働きをすることがわかってきた

  3. ついでに、小脳と大脳が協力して複雑な思考を司っている可能性も出てきた

  4. つまり、脳全体のつながりをよくしないと、万全の能力は発揮できない!

 

みたいな考え方です。ヒトの高度な能力というと、つい大脳皮質にばかり注目が集まっちゃうんだけど、どうやら小脳をふくんだ全体のネットワークがうまく働いてないと、私たちのパフォーマンスは高まらなさそうだぞって感じになってきたわけですね。

 

 

で、それに関連して新しい研究(R)も、「やっぱ脳全体のシンクロが大事だよねー」と思わせる内容になってて、勉強させていただきました。

 

 

これは、世界各国の神経学や精神医学などの専門家が集まった研究で、スタンフォード大学、ワイツマン科学研究所、日本の理研といった学際チームで構成されてます。簡単に言うと、ヒトの脳をfMRIで調べた過去のデータセットを集めて、神経の覚醒レベルの変化によって脳波がどう変わっていくのかを調べた内容でして、これが興味深いんですよ。

 

 

なかなか難しい研究なんで、まずざっくり結論を引用するとこんな感じです。

 

生物は複数の生理的な変数を継続的に調節している。この調節を支えているのが自律神経の変動だ。

 

「闘争逃走モード」と「休息消化モード」のあいだを行き来するなど、私たちの自律神経は、予期される行動上の要求に応じて、体全体の生理機能を調整している。これまでに積み重なったデータは、グローバルな脳機能もこれらの変動に関連して時間的に構造化されていることを示す。

(神経の)覚醒状態の継続的な変動が、大脳新皮質、視床、線条体、小脳に並行してゆっくりと伝播する活動のグローバルな波と関連していることを示した。

 

って、なにがなんだかわからないかもですが、まず前提として、これまでの研究では「神経が覚醒して良いパフォーマンスが発揮された状態では脳全体の活動がシンクロするよー」みたいなことが言われてたんですね。

 

 

ただし、過去の研究のほとんどは大脳皮質にばかり注目してたのが、今回の研究では大脳と皮質下もしっかりと同期してることが明らかになり、さらに脳全体の同期が覚醒レベルの影響を受けてるんだなーってのもわかったわけです。……まぁこれでもわかりにくい話かもしれませんが、以上の話から教訓を引き出すならば、

 

  • 脳全体のパフォーマンスは覚醒状態の影響を受けるので、自律神経系をほどよいレベルに調整するのが大事

 

みたいな話になります。要するに、神経が興奮してるんだけど同時に落ち着いてもいるような状態を作らないと、脳全体のパフォーマンスは上がらないだろうなぁって話です(これは今回の研究の結論じゃなくて、個人的な解釈なのでご注意ください)。

 

 

では、自律神経系をほどよいレベルに落ち着かせるにはどうすりゃいいの?ってところが気になりますけど、これについては、

 

 

といったあたりが参考になるでしょう。「迷走神経を鍛える」っても近ごろよく聞く話ですけど、こいつを刺激してやると神経の過剰な活動が抑えられるんで、「元気だけど落ち着いてる!」って状態がうまれやすくなるんですよね。

 

 

また、もうひとつの心拍変動は迷走神経の活動を示す指標として使えるんで、この数値が高いほど神経系のバランスが良いと判断できるんですよ。私の場合は、最近は「core(コア)」ってガジェットで心拍変動をチェックしてますが、「Oura Ring」などでも計測はできますんで気になる方はどうぞー。


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