男の育毛に効く治療薬はどれだ?ベスト5
このブログでは、定期的に男性の育毛に役立つデータを紹介しております。長く生きていれば、だいたいの男性はどこかで「髪が減ってきたなー」と思うものなんで、ここらへんの情報は追っておきたいところです。
でもって、JAMA Dermatologyに出てた新しい調査(R)も男性型脱毛症(AGA)の話で、「男の育毛に効く治療薬はどれだ?」ってのを調べてくれておりました。
これはトロント大学などが行ったメタ分析で、ここで研究チームがなにをやってくれたのかと言いますと、
- 育毛に効く治療薬の効果をランキングにしようじゃないか!
って感じです。過去の調査でも、「デュタステリドが良い!」とか「ミノキシジルが良い!」みたいなデータはたくさんあったんですけども、それぞれの治療を効果順にならべたものはなかったので、非常に参考になるデータになっているんじゃないでしょうか。
ってことで、研究チームは、23件の先行研究をベースに分析を実施。22~42歳の男性を対象にしたテストの効果をまとめたところ、結果はこんな感じになってます。
治療開始から24週間の総毛髪数の効果
- トップはデュタステリド内服薬0.5mg/日!
- 2番手はフィナステリド内服薬5mg/日!
- 3番手はミノキシジル5%配合剤(外用薬)!
- 4番手はデュタステリド内服薬0.1mg/日
- 5番手はフィナステリド内服薬を低用量(1mg/日)
- 最も有効性が低いのはミノキシジル内服薬0.25mg/日
といった順番に、総毛髪数の増える平均量が多かったんだそうな。
48週間における総毛髪数の効果
- トップはフィナステリド5mg/日!
ということで、全体的にはデュタステリドとフィナステリドが強い印象もありますね。
研究チームいわく、
デュタステリド0.5mg/日、フィナステリド5mg/日、ミノキシジル5mg/日、フィナステリド1mg/日、ミノキシジル5%外用、ミノキシジル2%外用、ミノキシジル0.25mg/日の順に効果が高い可能性がある。
ってことですんで、薄毛にお悩みの方は、この順番からお試しいただくといいかもしれません。
もっとも、それと同時に研究チームは「有効性のみで治療薬を評価しちゃダメだよー」とも言ってまして、
デュタステリドは他の薬剤よりも有効性が高いかもしれないが、副作用もより多い可能性がある。
って感じなんで、ここらへんはバランスの問題になりそうっすね。確かに、デュタステリドは性欲減退とか勃起不全の問題がよく言われますからねぇ。あくまでお医者さんの判断に従ってご利用いただければと思うわけです。
あと、追加で言うならば、だいたい男性の薄毛ってのはいろんな手段を組み合わせて使うのが普通でして、フィナステリドとミノキシジルがセットになるケースが多め。さらに、ここに加えてレーザー治療などを行うパターンもよく聴くところです。たいていの場合、1種類の治療薬だけを使ってバキッとした変化が出るケースは少なめなんで、やはりこちらもお医者さんの判断にゆだねるしかないでしょうなぁ。