たった6問で【自信レベル】を測れるテスト『SSES』をやってみようぜー
「たった6問で自尊心を測るテストを開発したぞ！」ってデータ(R) がおもしろかったので見ておきましょう。自分の「自信」を判断する方法としては、過去に「GSE」ってテストを取り上げたことがありましたが、今回はたった6問で判断できるってのがウリですね。
で、この研究は、「SSES」という有名な自尊心テストをテーマにしたものです。これは自尊心テストとしてはかなり定番で、「類似のテストのなかでも精度が高い！」と言われてきたたんですが、質問数が20もありまして、いまいち使い勝手がよくなかったんですよ。
そこでこの研究チームは、テストの内容をあらためて精査して、「もうちょっと刈り込めるんじゃないか？」ってあたりをチェックしてみたわけです。ありがたいですねぇ。
ざっくり内容をまとめとくと、ここでは4つの実験を通して「SSES」の再チェックを行い、3つ目の調査では315名の学生を対象に、6項目のテストが本当に使えるのかどうかを調べてくれております。結果、6問に絞り込んだテストは使えそうだって結論でして、手軽なテストとして、なかなかよいのではないでしょうか。
ちなみに、4つ目の実験では、「SSES」で低い点数を取った人（つまり、自尊心が低くて不安定な人）は、
- 他人からのネガティブな言葉にめちゃくちゃ弱い
- ネガティブな批判を受けると、必要以上に攻撃的な態度で相手に接する
みたいな結果も報告されておりました。これは日常的にもよく見かけるパーソナリティでして、「他人に攻撃的な人は自信がない」という定説を裏づける形になってますね。まぁネットで攻撃的な態度を取っている人って、普通に見てても自信はなさそうですもんね。
ってことで、さっそく最短バージョンの自信テストを見てみましょう。以下の6つの文章を読み、1（強く反対）～7（強く賛成）の7点満点でお答えください。
- 今の自分の体型に満足していると感じる。
- 自分のパフォーマンスに不満がある、または納得がいかない。★
- 他人が私をどう考えているのかが心配になる。★
- 自分を魅力がないように感じる。★
- 人生がうまくいっていないような感じがする。★
- 他人からバカに見えないか心配だ。★
でもって、採点が終わったら、★マークにつけた点数を反転させてください（1→7，2→6，3→5，5→3，6→2，7→1）。そのうえで、すべての合計を6で割って平均を出しましょう。
「この点数より上なら良いよ！」みたいな基準はないんですけど、この検証では、だいたいみんな平均が4.5のあたりに落ち着くようでして、これを下回った場合には、「自分の自信と能力のバランスを把握するための『自信-能力グリッド』」を参考に、正しい自信を身につける方法を考え直していただいたほうがよいでしょう。
また、この6問は、「見た目への自信」「パフォーマンスへの自信」「社会でうまくやっていけてるかどうかの自信」という3つのサブ評価にも分類されてまして、ざっくり並べると、こんな感じです。
- 見た目への自信＝１，２の平均を出す。だいたい4.7が一般の平均値。
- パフォーマンスへの自信＝３，４の平均を出す。だいたい4.2が一般の平均値。
- 社会でうまくやっていけてるかどうかの自信＝５，６の平均を出す。だいたい4.6が一般の平均値。
ということで、人によっては自分のルックスへの自信がなかったり、能力への自信がなかったり、社会性への自信がなかったりと、いろんなパターンがあるはず。このような問題を、それぞれたった２問であぶりだせるかもしれないってのは、なかなかすばらしいんじゃないでしょうか。もちろん、これは海外発のテストなんで、今回の結果をそのまま適用できるとは限らないものの、とりあえずのたたき台にはなるんじゃないかと。
もっとも、ここでいう「自信」ってのは、昔から取り扱いが難しい概念として知られてますんで、今回のテストを見て「自信をつけたい！」と思った方は、以下のエントリも参考になさってくださいませ。
