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30分の昼寝で睡眠不足のダメージが回復する?

Nap

 

「昼寝は体にいい!」って研究はいろいろとあるんですけども、デイリー・メールに「30分の居眠りで睡眠不足のダメージが回復する!」ってニュースが出ておりました(1)。

  

 

元になったのはパリ第5大学の論文(2)で、11人の男性(年齢は25〜32才)を対象にしたもの。全員に以下の手順で寝てもらったんですね。

 

  1. 初日は8時間たっぷり寝る
  2. 翌日は2時間しか寝ない
  3. 翌日に30分の昼寝

 

そのうえで全員の小便とだ液を調べたところ、

 

  • 2時間しか寝なかった場合は、ノルアドレナリンの量が2.5倍も高く、インターロイキン6の量が減った
  • 昼寝をした場合は、ノルアドレナリンやインターロイキン6の量に変化が見られなかった

 

って違いが出たらしい。ノルアドレナリンは「怒りのホルモン」と呼ばれてまして、ストレスに応じて放出される物質。体内の量が慢性的に多いと、高血圧や糖尿病の原因になったりします。また、インターロイキン6は抗ウイルス性の作用を持つタンパク質で、分泌量が多すぎると炎症の原因になりますが、少なすぎると逆に免疫力が下がっちゃう。

 

 

研究者いわく、

 

このデータは、たった30分の昼寝が、睡眠不足によるホルモンの異常が回復することを示している。これは、昼寝が神経内分泌のバイオマーカーと免疫の健康を正常にもどすことを発見した、史上初の研究だ。

 

とのこと。もちろん、非常にサンプル数が少ない実験だし、ノルアドレナリンが下がったからといって「ストレスが減った!」とも言い切れないわけですが、昼寝好きにとってはまた有利な材料が1つ出てきた感じ。さすがに寝不足のダメージを回復するほどの効果はないかと思うものの、暮らしに取り入れてみて損はないかと思います。

 

 

credit: zintr via FindCC


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