ストレスがたまるように「リラックス」もためておくことができる
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/06/blog-post_24.html
早稲田大学の熊野教授が書いた「ストレスに負けない生活」は、リラックスの基礎から最先端のマインドフルネス認知療法までをわかりやすくカバーした良書。なかでも面白いのが「リラックスは貯金できる!」ってところです。
以前にもチラッと書いたとおり、ストレスとは体がつねに戦闘状態に入ってしまい、交感神経のスイッチがオンになりつづけた状態。これが長引くと、
- 慢性的に心身がガチガチになる
- ホルモンバランスが失われる
- 臓器に炎症が起こる
- 絶不調!
といった感じで全身がボロボロになっちゃう。この一連の流れを「ストレスがたまった」と表現してるわけですね。
が、いっぽうでリラクゼーションには、ストレスとはまったく逆の状態を作り出す作用があるので、ならば「リラックスがたまる」と言ってもおかしくないんだって話であります。実際、瞑想などで長期的にリラックスを貯金している人は、ストレスが大きな状況でも血圧が上がりにくいってデータがあるんだそうな。
その理由としては、
- 日常的なリラックスの訓練で副交感神経の働きが強化される
- 交感神経の感受性が低くなり、同じだけストレスを受けても反応しなくなる
といった可能性が大きいっぽい。ただし、1〜2か月ほどリラックスの訓練をやめると、貯金が減ってまたストレスの借金がデカくなっちゃうんで、とにかく毎日続けるのが大事とのこと。具体的には、1日に10分の「数息観」(臨済宗の瞑想)がオススメされております。
本書にいわく、
リラクゼーションの実習を1日10分でも続けると、リラックスした状態がたまって借金を返済したうえに、リラックス貯金が増える。貯金がある程度たまれば、新たなストレスがかかっても余裕で乗り切れる。
とのこと。ストレスを負債、リラックスを資産として考えるのは、非常にわかりやくてよろしいですねー。わたしも近ごろは瞑想のたびにリラックス貯金がたまった気がしてニヤニヤしております(不気味)。