日常の有害物質を避けよう!「パレオダイエットってなに?2015年版 #8」
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/06/2015-8.html
「パレオダイエットってなに?」シリーズの最終回。今回は「日常の有害物質を避けよう!」って話です。
現代の化粧品やお掃除グッズには体がついていかない
ここでいう有害物質とは、
- 抗生物質
- 鎮痛剤
- 化粧品の添加物
- 抗菌アイテム
- 日焼け止め
- 大気汚染
といったごく日常的な商品や環境のこと。当然ながら、狩猟採集民たちは化粧品や制汗スプレーなどをまったく使っておらず、にもかかわらず見事な美肌と健康をたもっております。うらやましいですねぇ。
もちろん、必ずしも現代の商品が悪いってわけじゃないんですが、やっぱりまだ遺伝子がうまく適応できていないのも事実。具体的な例をあげていきましょう。
- 抗生物質:人類を感染症による大量死から救った大発明ではありますが、近年は使いすぎの問題がガンガン指摘されております。もっとも大きいのが、悪い菌といっしょに腸内細菌まで殺しちゃうところで、リーキーガットと体内の慢性炎症を引き起こす原因になるんですな(1,2)。結果として免疫系が大ダメージを受けまして、アレルギーや老化をもたらしてしまう、と。とくに最近では、家畜に使われた抗生物質が間接的にヒトの腸を破壊するってデータも出てまして、食肉の安全性にも十分に注意したいところ。
- 化粧品/美容系:美容系のアイテムは危ない成分の宝庫。当ブログで過去に取り上げたパラベン、フタル酸エステル、トリクロサンのほか、ジオキサン、ホルムアルデヒド、酢酸塩などなど、いずれもメジャーな化粧品に使われる成分ですが、肌から吸収されてホルモンバランスを乱すことがわかっております(3,4,5,6)。
- 抗菌アイテム:抗菌ソープや抗菌スプレーは、雑菌の繁殖をおさえてくれるいっぽうで、肌に住む良い細菌も殺しちゃう(7)。その結果、ニキビや肌荒れにつながる可能性がデカいほか、一部の成分は環境ホルモンとして働くため、基本的には殺菌剤が入った商品は完全に避けるほうが無難。
- 日焼け止め:日焼け止めも怪しい成分の宝庫で、一部には発ガン性が指摘されております(8,9)。また、紫外線をブロックしすぎたせいで満足な量のビタミンDが作れず、「太陽の光を浴びよう!」で書いたような問題を引き起こす可能性も(10)。さらに別の研究によれば、「日焼け止めには、悪性の腫瘍を増やすタイプのUVをふせぐ効果はない」って結論も出ております(11)。日焼け止めは、あくまでSPF値が低くて、酸化亜鉛をベースにした安全な商品を使うのがオススメです。
というわけで、市販のクスリやお掃除グッズコスメなどは、ホルモンのバランスを乱したり、腸内の細菌を変えちゃう可能性が大。いずれもヒトの遺伝子にとっては新しすぎるため、体がついていかないんですね。
日常の有害物質を避けるためのガイドライン
そんなわけで、基本的にはヤバい成分の入った商品は完全に排除したほうが吉。
といっても、あまり神経質になりすぎてもおもしろくないので、iHerbのようなオーガニック系のコスメやお掃除グッズをあつかうショップで安全な代用品を探してみるぐらいが、楽しくてよろしいのではないかと思います。
では、日常の有害物質を避けるためのガイドラインです。
- 抗生物質と鎮痛剤はどちらも腸内環境を破壊するので、どうしても耐えられないレベルでない限りは使わない。
- 抗菌効果のある制汗スプレー、消臭剤、お掃除グッズなどは使わない。基本的に除菌するのはキッチンまわりだけで十分。
- コスメはオーガニック系の商品を使うのが基本。ただ、ラベルに「オーガニック」や「自然」と書いてあっても信用できないケースは多いので、成分表はチェックしてほしいところ。というか、そもそもコスメの使用は全体的に減らしたほうが無難。
- 水はできるだけ高品質なものを使う。
- ポリカーボネート製の食器や容器は、環境ホルモン(ビスフェノールA)が溶け出す心配があるので使わない。また、缶詰や飲料缶の内側に使われるエポキシ樹脂からもビスフェノールAが流れだす可能性もあるものの、日本では規制が行き届いているのでそこまで心配しなくてもいいかも。
- 高温を使った調理は老化成分のAGEsを生むので、ロジカルクッキングのような低温調理か、スロークッカーを使った煮込み料理、マリネなどを使うと吉。
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