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ロジカルクッキングを試したら、パサパサ鶏むね肉が本当にやわらかく焼きあがった件


「野菜いためは弱火でつくりなさい」を読みました。



料理は科学なんだから、塩は0.1gまで正確にコントロールしろ!タンパク質が固まっちゃうから強火はやめろ!というロジカルクッキングの基本を教えてくれる本で、超勉強になりました。


というわけで、さっそく本書のなかから鶏むね肉のソテーを試すことに。鶏むね肉といえば、かつては「ためしてガッテン」も「あの鶏むね肉が絶品に変わるウルトラ技発見」なんてネタを放送するぐらい、調理するとパサパサになっちゃう問題で有名な食材。これが、ロジカルクッキングならジューシーに仕上がるというんですな。


ロジカルクッキングは、まず食材の計量から。0.1g単位で計れるクッキングスケールが必要になります。わたしが使っているのはタニタのやつ。安いですが十分な性能を持っております。

 


鶏むね肉の重さは223.1gでした。ロジカルクッキングでは、食材の重さ×0.008という計算で塩の量を割り出すので、ここで使う塩の量は約1.8gになります。


0.1ccまで計れる計量スプーンで正確の塩の量を計って、鶏むね肉にまぶします。わたしが使っているスプーンは、Amazonで買った900円ぐらいの商品。1cc、0.5cc、0.25cc、0.1ccの4本セットになってまして、これさえ持っていれば十分。


冷たい状態のフライパンに油をひきます。今回は、こないだ作ったギーを使ってみることに。


で、冷たいままのフライパンに、皮を下にして鶏むね肉をセット。弱火で火を着けます。


ひたすら弱火で熱をくわえ続けると、3分ぐらいで水分がにじんでくるので、クッキングペーパーで拭き取ります。これをやらないと皮がパリパリにならないんですな。


そのまま20分ほど焼き続けて、赤身の80%ぐらいが白くなったらひっくり返してOK。さらに5分ほど焼くと、完全に中まで火が通ります。


バッチリ皮がパリパリに!香ばしい匂いがたまりません!これが鶏むね肉だとは…。


断面を見ると、ちゃんと水分が残っていてジューシー!塩をふっただけなのに、いままで食べてきた鶏むね肉は何だったのかというぐらい美味。うーん、驚いた。


ちなみに、本には「皮の面を15分ぐらい焼く」と書いてあったんですが、今回の実験で試した鶏むね肉ぐらいぶ厚いと、30分ぐらいはかけないと中まで火が通りませんね。もうちょい時間を短縮したいときは、薄く2枚にわけちゃったほうがいいかも。いやー、これは素晴らしい。オススメ。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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