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運動能力をグンと上げると噂の「着圧ウェア」には本当に効果があるの?

Compression

 

スキンズなどの着圧ウェアって効果があるのですか?」とのご質問をいただきましたんで、ちょっと考えてみたいと思います。

 

 

そもそも着圧ウェアってなに?

着圧ウェアは、足や胸などを締め付けるように作られたトレーニング用の衣服。身体が疲れにくくなったり運動能力があがったりといった効果があると言われてまして、ここ数年ほどジムなんかでもよく見かける感じ。

 

 

その理屈は、

 

  1. 着圧ウェアが体を締め付けると
  2. 血液の流れが良くなる
  3. 酸素のめぐりがよくなる

 

といった感じらしい。ちょっと説得力がある感じですよね。

 

 

着圧ウェアには持久力を高める効果はない

ただし、いまのことろ実際の研究データは食い違い大きく、なかなか断定的な結論が出せない段階ではあります。たとえば2015年にインディアナ大学が行った実験(1)では、16人の長距離ランナーを対象に足用の着圧ウェアを来てもらい、トレーニング中に酸素の摂取量などをチェックしたんですね。

 

 

その結果をざっくり言えば、

 

  • 確かに酸素の使用量は減り、動作にも変化が出た
  • しかし実際に走る能力などには何の変化も出なかった

 

という感じ。身体には何らかの影響をあたえているものの、現実のパフォーマンスには意味がなかったらしい。研究者も「下半身の着圧ウェアには持久走の能力を上げる効果はなさそうだ」と断言しております。



 

 

瞬発力が必要なスポーツには使えるのかも

ところが2013年のレビュー(2)では、過去に行われた30件のデータを検証したうえで、真逆の結論を出しております。研究者いわく、

 

着圧ウェアは、バスケットのように瞬発力が必要なスポーツではアスリートの能力を高め、筋トレによる疲労の回復を速くする効果があるかもしれない。

 

 とのこと。持久力を使う運動には意味がないけど、瞬発力を高める効果は持っている可能性があるんだ、と。

 

 

もっともこの論文の研究者は、着圧ウェアが効く仕組みについては懐疑的な態度を取っております。というのも、着圧ウェアの実験はプラシーボ効果を取り除くのが難しいので、本当に身体を締め付けたおかげで運動能力が上がったのかが判断できないんですよ。

 

 

「着圧ウェアは効く」と思い込まないと効果がない?

実際、2013年に行わなれた他の実験(3)では、参加者に着圧ウェアを着せても血流には変化がなかったなんて結果も出てますからねぇ。つまり、たんに「着圧ウェアを着たから能力が上がるはずだ!」って思い込みのせいで、現実のパフォーマンスが良くなった可能性も高いわけです。

 

 

2013年のレビューを行った研究者いわく、

 

「思い込み」には強烈に運動能力を高める効果がある。個人的には、着圧ウェアの効果を信じ込める人だけに、着圧ウェアの購入をおすすめしたい。

 

とのこと。信心深くない方は、着圧ウェアのご利益は得られない模様です。お気をつけください。


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41才のプロパレオダイエッター/編集者/ライター/NASM®公認パーソナルトレーナー。国内外の学術論文を読み漁るのが好きな人。パレオダイエットの本を書きました(http://amzn.to/2ogEBmC)。