鼻炎薬に入ってる定番の成分に実は効果がなかったという衝撃の事実
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「フェニレフリン塩酸塩には効果が無かった!」って論文(1)が出まして、個人的に衝撃を受けております。フィニレフリンは鼻炎薬やカゼ薬によく入ってまして、血管を縮めて鼻づまりを改善してくれると言われてきた成分。日本でも「ストナリニ・サット」や「アルガード鼻炎クールアップ」などに使われてるみたい。アルガードとか昔はよく使ってたなぁ…。
これはフロリダ大学が行った実験で、鼻づまりがヒドい539名の男女を対象にしたもの。1週間にわたって全員に10〜40mgのフェニレフリンを投与したところ、何も飲まなかった参加者と同じレベルの改善しかみられなかったそうな。ちなみに日本の鼻炎薬にはたいてい15〜35mgのフェニレフリンがふくまれてまして、十分に実験の範囲内に入っております。
研究者いわく、
今回の実験により、フェニレフリンの効果と安全性には疑問符がついた。消費者には十分な注意を呼びかけたい。いまのところ経口によるフェニレフリンの効果は確認されていないのだ。
とのこと。点鼻薬は効果があるかもですが、錠剤やカプセルタイプの場合は信頼できないっぽい。ちょっと前は「鼻炎薬や睡眠導入剤で『痴呆症』のリスクが高まる可能性」なんて話もありましたし、なかなかアレルギー薬ってのは難しいもんです。とりあえず抗コリン系とフェニレフリンには気をつけようかな…。