甘いものばっか食べてると野菜を摂っても老化は進みますよ!という話
砂糖の摂り過ぎが体に悪いのは当たり前の話。多くの本では、カロリー過多や糖尿病などをメインに語られるケースが多いようです。
が、実のところ砂糖の害は他にもありまして、なかでもデカいのが栄養不足を起こしちゃう問題。もちろん少しの砂糖や果糖ブドウ糖液糖なら何も起きませんけども、お菓子やジュースが好きな人は、どんなに野菜を食べても栄養が足りなくなっちゃうケースがあるんですね。おおこわ。
では、具体的な栄養素を挙げていきましょう。
1.ビタミンC
糖とビタミンCは、細胞のなかに取り込まれる際に同じ通路を使っております(1)。お菓子を食べ過ぎちゃうと、体内に糖が増えて通路をひとりじめするため、ビタミンCが細胞に入れなくなるんですね。
ビタミンCは皮膚や免疫に関わる栄養素なんで、糖のせいで吸収がブロックされると一気に肌荒れやシワが増えることに。フルーツの場合はビタミンCが果糖のダメージを補ってくれますが、お菓子やジュースだとそうもいかないんですよね。
2.ビタミンD
ビタミンDの大事さについては以前にも書いたとおり。こいつが足りないと、うつ病やアレルギー、肌の老化などにつながりますんで、積極的にとっていきたいところです。
2014年の実験(2)によれば、果糖を大量に摂った参加者はビタミンDを作る酵素が減っちゃったんだとか。いったんビタミンDが減ると、
といった悪魔のドミノ倒しが始まるんで、ぜひ食い止めたいですねぇ。というか、そもそも日本人はビタミンDの最適レベル(1日4,000IU)に達してない人が多いんで、サプリを使ってでも補給したほうが良いかと思います。
3.カルシウム
カルシウムの吸収には、ビタミンDの働きが必須(4)。ところが砂糖のせいでビタミンDが減ってしまうと、体がカルシウムを使えなくなってしまうんですな。
さらに、果糖にはカルシウムを体の外に吐き出す作用があるんで、ダブルパンチで足りなくなることに(5)。カルシウムは肌の水分を保つ働きがありますんで、足りないとシミやシワの原因になったりも。
4.マグネシウム
当ブログでは、過去にマグネシウムの不眠解消の効果や頭を良くする効果を紹介してきましたが、ほかにも免疫系の改善、骨を強くする作用、タンパク質やDNAの合成、神経系の改善、筋力アップといったメリットもあったり。特に近年になって重要視されているミネラルであります。アンチエイジングの前に、体が正常に働くために必須。
ところが、お菓子を食べ過ぎると糖代謝のためにマグネシウムが消費されたうえに、腎臓からも大量に外に出ちゃうんですね(6)。いったんこうなると、
- 糖がマグネシウムを使いまくる
- マグネシウムが切れて体内の糖が処理できなくなる
- 糖を代謝する機能が壊れる
- あまった糖を処理するため、さらに大量のマグネシウムが必要になる
- 地獄のループ!
という恐ろしい事態に。糖尿病の患者さんがマグネシウムを飲むように言われるのは、このループも原因のひとつだったりします。
まとめ
そんなわけで、砂糖の摂り過ぎで足りなくなる栄養素のお話でした。くり返しになりますけど、別に少しの砂糖や果糖ブドウ糖液糖は何の問題もないんで、たとえば週1の楽しみとしてお菓子を食べるレベルならOK。毎日のように砂糖を摂るのはヤバいので、甘味が欲しいときはブルーベリーなどに切り替えることをおすすめします。