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あらゆるトレーニングの成果を2倍にアップさせる超シンプルな秘訣、それは「リコンソリデーション」

Piano 103

 

新しいスキルを学ぶには反復練習が必須。ただし近ごろ出た論文(1)によれば、まったく同じ練習をくり返すよりも、ちょっとずつ変化を加えていくほうがいいらしい。

 

 

たとえばテニスだったらラケットの重さを少し変えたり、ピアノならテンポを少し遅くしてみたり、英会話なら同じフレーズの単語だけを入れ替えてみたりとか。それだけで、スキルが身につく速度がハッキリと変わってくるんだそうな。

 

 

これはジョン・ホプキンス大の実験で、86名の男女を対象にしたもの。まずは参加者を以下の3グループにわけたんですね。

 

  1. まったく同じ練習を2回くり返す
  2. 微妙に内容を変えた練習を2回くり返す
  3. 練習を1回しかしない

 

そのうえで、全員にテレビゲームのような作業をトレーニングしてもらったらしい。

 



その結果は、内容を変えた練習をしたグループの圧勝。同じ練習をくり返したグループより、2倍もスピードと正確性が上がったというから凄いもんです。ちなみに練習を1回だけしたグループは、同じ練習をしたグループより25%ほど成績が悪かったとのこと。

 

 

研究者によれば、少しだけ内容を変えた練習をすると、新たな状況のせいで脳が活性化するんだそうな。つまり、

 

  1. ちょっとだけ内容を変えてくり返す
  2. 脳が頑張って対応しようとする
  3. 脳の機能が上がる
  4. 上達スピードアップ!

 

みたいな仕組みになってるらしい。軽いストレスを与えることで、逆に脳がいつもより頑張るわけですね。

 

 

ただしここで大事なのは、あくまで「ほんのちょっとだけの変化」に留めること。あまりに変化がデカすぎると、脳が完全にあきらめちゃって頑張らなくなるんだそうな。

 

 

そんなわけで、わたしも今後は単純な反復練習ではなく、多少のアレンジを加えたトレーニングを心がけるようにします。この原則は、「インターリービング練習」と並んで覚えておくとよさそうっすね。


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  1. こんにちは。反復練習の効果に関する論文、すごく興味深いです。
    いつも面白い記事をありがとうございます。

    今回の記事とは別の内容なのですが、間欠的な絶食や糖質制限により炎症反応の原因となるインフラマソームが抑制され多くの疾患の治療や抑制に効果がある、という話題が昨日(2月4日)のドクター江部の糖尿病徒然日記にアップされています。たがしゅうさんのコメントも興味深いものでした。ケトン体がインフラマソームを抑制するそうです。私も糖質制限や間欠的な絶食でケトン体生活が長いものですからうれしくなりましたが、8時間ダイエットや1日1~2食というのもやはり良さそうですね。

    一方で今日の新聞の朝刊に、国立がんセンターなどの研究チームが「朝食を抜くことが多い人は、毎日食べる人に比べて脳出血のリスクが3割以上高まる」との調査結果を発表したそうです。どうも前提条件や統計処理にトリックがありそうな結果で信用できませんが、どう思われますでしょうか?

    なぜか、朝食を摂るのが健康的であるという「常識論」を補強するような調査結果です。どこかの食品メーカーが裏で資金協力しているのかな。

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    1. どうもどうも。ケトン体の話、たいへん興味深いです。ありがとうございます!ちょっとわたしもチェックしてみます。

      国立がんセンターのお話ですが、朝食を抜くことが多い方は生活習慣が乱れがちなケースが多く、その結果、高血圧のリスクは高くなる傾向があるんじゃないかなー、と。

      実は3年前にもハーバードから似たような論文が出てまして、おそらく統計のトリックを使わなくても、観察研究では「朝食抜き=高血圧」って傾向が出がちなんだと思います。まぁ、国立がんセンターの元論文を見てないのでアレですが…。

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  2. 横レスで申し訳ないのですが、国立がんセンターのものはまるで信用できない雰囲気を感じます。

    国内の新聞であるということもあれですが、なんというか、国内のリサーチは私は無視するようにしております(汗)

    今では英語ソースのものか、パレオさんのみをソースとしている一読者のわたしです^^;

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    1. こりゃどうも、過分なご信頼をいただきまして(汗

      個人的には、国立がんセンターの数値自体は信用してもよいのではないかと。ただ、このデータから「朝食はいい!」と結論づけていたところは、ちょっとガッカリしました。観察研究だけでは、絶対にそこまで断言できないはずなので。

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    2. 夏井先生のブログ「新しい創傷治療」に「糖質セイゲニスト兼断食ニスト」さんが投稿したコメントによると、suzuki yuさんのおっしゃる通り、数値自体は信用できるそうです。しかし交絡因子に糖質摂取量が入っていないそうです。

      要するに、パレオダイエット(糖質摂取量は20%以下?)や糖質制限(10%以下)をしている人と、糖質をカロリーベースで50~60%も摂る通常の食事をしている人とでは、朝食を抜いた時のストレスの程度が大幅に違うということ。いつも低糖質の食事をしている人は、体脂肪を燃料として使うことに慣れているので食事を抜いてもほとんどストレスを感じないのに、高糖質食を摂っている人は空腹感のストレスで血圧が上がったりするらしいです。

      空腹感に大きく影響する糖質摂取量が交絡因子に入っていない観察研究では、やはり統計処理に欠陥があると言わざるをえないです。お金と手間をかけて大規模な調査をやったのに無意味だったという残念な研究といえそうです。

      脂質(ケトン体)を燃料に健康な生活をしている人たちがいるという事実が、医学の常識として認知されていないということかな?狩猟採集民や先住民族はほとんどみんな低糖質食を摂り脂質を主要な燃料として生きてきたのに、医学研究者の無知さ加減には目を覆いたくなります。

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    3. どうも興味深い情報ありがとうございます!正直、糖質が脳卒中の長期リスクを高めるのかはよくわかりませんが、そういう見方もあるんですねぇ。

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40才のプロパレオダイエッター/編集者/ライター/NASM®公認パーソナルトレーナー。あまりに不摂生な暮らしのせいで体を壊し、一念発起で13キロのダイエットに成功。その勢いでアンチエイジングにのめり込む。

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