アメリカ化学会「湯シャンは髪にはいいけど頭は臭くなるから気をつけや!」
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「湯シャン」の人気が上がってますね。文字どおりお湯だけで髪を洗う方法のことで、シャンプーやコンディショナーを使わないことで、逆に頭皮の状態が良くなっていくんだそうな。
そんなことをしたら頭がベトベトになりそうですが、湯シャンを続けていくと頭皮から出る皮脂が減り、健康な頭皮になるんだとか。これが本当なら、まことにありがたい話であります。
が、なにせ湯シャンに関しては、まともな長期研究が存在しないのが難点。現時点では賛成とも反対とも言いづらいところですが、近ごろアメリカ化学会が「湯シャンのメリットとデメリット」を解説する動画をアップしておりました(1)。
アメリカ化学会による湯シャンの良いとこ悪いとこ
ざっくり紹介すると、
- 湯シャンのメリット
- 髪の洗いすぎが髪にダメージを与えるのは間違いない。髪は死んだ繊維なので、洗うほどボロボロになっていく。その意味では、湯シャンは長期的に健康的な髪の維持に役立つ。
- 湯シャンのデメリット
- 髪の皮脂や汚れを落とさないと、確実に頭は臭くなっていく。湯シャンを続けていくと頭皮から出る皮脂が減るというのは大嘘。
みたいな感じ。湯シャンは髪の健康にはいいけど、頭が臭くなる可能性も高いんだ、と。
確かに、洗いすぎのデメリットについては多くの皮膚学者も賛成してまして、わたしも現在はシャンプーを1日おきにしております。実際、それで髪がサラサラになったので、体質に合ってたんでしょうね。
ただし、湯シャンの支持派は「お湯でも十分に皮脂は落ちる!」と主張してるんですが、アメリカ化学会はそうは考えてないみたい。人間の皮脂はだいたい20〜32度のお湯でも溶けるはずですが(1)、まぁ界面活性剤のほうが効率がいいのは間違いないですもんね。
どうしても湯シャンがしたいなら皮脂対策が大事
そんなわけで、湯シャンをしたいなら、以上のメリットとデメリットをふまえたうえで実践するのがよさげ。湯シャンをする場合は、
- コーンスターチやクレイを使ったドライシャンプーで余分な皮脂を取る
- 重曹やリンゴ酢のような代替品は髪を痛めるだけなので使わない
の2点に注意したほうがよいでしょう。
いずれにせよ、自分の肌質に合ってないと湯シャンが逆効果なのは間違いなし。いろいろ試して、自分の頭に合ったシャンプーサイクルを見つけてくださいませ。