良好な人間関係は、最大で15年も寿命を延ばしてくれる
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/04/15.html
「孤独はとにかく体に悪い!」って研究は山ほどありますが、近ごろ読んだ論文(1)では、「良い人間関係はエクササイズの3倍も体に良い!」って結論になっててビビりました。
これはブリガムヤング大学の研究で、過去に行われた「孤独と健康」に関する148件の論文から308,849人分のデータを精査したもの。そのうえで、本当に寿命を延ばす効果が高い要素をランキング化したんですね。
その結果は以下のとおりであります。
「効果量」は、その名のとおり効果の大きさ。この数字が0.2を下まわると「あんまり効果がないな〜」と考えられまして、0.5〜0.8の間だと「なかなかの効果だねぇ」と言われたりします。
ご覧のとおり、社会関係の数字がずば抜けてまして、その効果はエクササイズやダイエットの約3倍! 孤独な人が友だちを作ると、最大で寿命が15年も延びるかもしれないらしい。これは、もはや健康診断の項目に「孤独度」を入れたほうがいいレベルですな(笑)
ちなみに、ユニセフの2007年の調査(2)だと、日本の子ども(15歳以下)は29.8%が孤独を感じていて、先進国では最高の数字なんだとか。なかなか大変なことになっております。
また、2011年にフローニンゲン大が行った研究(3)だと、
- いくらネット上で友だちとやり取りをしても孤独感は改善しない!
- ネット上の交流だけが続くと、年に15%のペースで感情的な親密度は減る!
- メールを一回やり取りするごとに、家族や友人と親密に過ごす時間は1分ずつ減る!
ってデータが出てるのも面白いところ。とにかくネット上の交流は「良好な社会関係」としてカウントされないみたいっすな。
そんなわけで、友だちが少ない人は、まずは人間関係の改善に取り組むのが最も健康には良さそう。って、友だちが少ないわたしが言うことでもないですが…。