老化研究のプロが選んだ「アンチエイジングに効く30のサプリ」
「アンチエイジングに効く成分を片っぱしからまとめたサプリを作ったよ!」って実験(1)がおもしろかったんでメモ。
これはマクマスター大学の実験で、同大が2,000年にオリジナルに調合したマルチビタミンサプリの効果をチェックしたもの。研究者がサプリの成分を選んだ基準は、
- (1)酸化ストレス、(2)炎症、(3)ミトコンドリアの劣化、(4)細胞の機能不全、(5)糖代謝の異常という5つの不調のうち、1つ以上の原因に効くことが過去のデータで実証されている。
- 口から飲むだけで効果が得られる(注射とかが必要じゃない)。
- 処方せんがなくても手に入る
って感じらしい。過去のデータをもとに、老化の原因に効きそうな成分を片っぱしから入れてみたわけですね。
今回の実験でサプリを使ったのは、脳にダメージを負ったマウスたち。だいたい脳細胞が44%しか残っていないマウスを用意して、毎日サプリを飲ませ続けたらしい。これは、人間でいうと重度のアルツハイマーにかかった患者さんの脳に近いんだとか。
で、3カ月後の結果は、
- 減少した脳細胞が完全に復活!
- 認知機能も見事に復活!
- ついでに目も良くなった!
- さらに嗅覚も改善!
- バランス感覚や運動機能も復活!
という目覚ましい成果が出たそうな。確かに脳細胞が復活したのは凄いもんですな。
研究者いわく、
今回のデータは、神経系の病気に苦しむ人たちにとって、すばらしいポテンシャルを秘めている。というも、マウスの神経細胞が劣化するメカニズムは、ヒトのそれを同じだからだ。
とのこと。次回はヒトで実験するらしいですが、とりあえず現時点でも、このサプリが人間に効く可能性はかなり高いみたい。
「試してみたい!」という方のために、いちおう実験で使われたサプリの成分もメモしておきます。
- ビタミン B1 0.72 mg/日
- ビタミン B3 0.72 mg/日
- ビタミン B6 0.72 mg/日 ビタミン
- ビタミンB12 0.72 mcg/日
- ビタミン C 3.6 mg/日
- ビタミン D 2.5 IU/日
- ビタミン E 1.44 IU/日
- アセチル L-カルニチン 14.4 mg/日
- アルファリポ酸 0.72 mg/日
- ベータカロチン 50.0 IU/日
- バイオフラボノイド 4.32 mg/日
- クロミウムピコリネイト 1.44 mcg/日
- タラの肝油 5.04 IU/日
- コエンザイムQ10 0.44 mg/日
- DHEA 0.15 mg/日
- フラックスシードオイル 21.6 mg/日
- 葉酸 0.01 mg/日
- ニンニク 21.6 mcg/日
- ショウガ 7.2 mg/日
- イチョウ葉エキス 1.44 mg/日
- 朝鮮人参 8.64 mg/日
- 緑茶エキス7.2 mg/日
- L-グルタチオン 0.36 mg/日
- マグネシウム 0.72 mg/日
- メラトニン 0.01 mg/日
- N-アセチルシステイン 7.2 mg/日
- カリウム 0.36 mg/日
- ルチン 0.72 mg/日
- セレニウム 1.08 mcg/日
- 亜鉛 0.14 mg/day
これはマウスが使った量なんで、人間が同じレベルを摂ろうと思ったら、だいたい「いまの体重(kg)☓ 4 ☓ マウスの使用量」で出せばOK。たとえば体重60kgの人が、この実験と同じレベルのビタミンB1を摂る場合は、60☓ 4 ☓0.72=172.8mgって感じですね。
ただ、全体的にアメリカ栄養評議会の安全基準より高くなっちゃうんで、実験と同じ成分量をとるのはオススメしません。セルフ人体実験が好きなわたしでも、さすがにこのレベルのサプリを飲むのはムリ。70才ぐらいになったら試してみるかもしれませんが(笑)
まぁ個人的には、今回のデータは、マクマスター大の専門家が選んだ「老化の原因に効く成分リスト」として使いたい感じ。とりあえず上記の成分については、それなりに実験の裏付けがあると言えそうであります。