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アンチエイジングの急所?「抗酸化」について知っておきたい3つのこと

Fruit

 

当ブログでは、よく「抗酸化物質」の話が出てまいります。美容と健康の世界では定番のネタでして、それこそ抗酸化サプリは死ぬほど出ております。

 

 

が、考えてみれば、「そもそも抗酸化ってなに?」ってところを書いてなかったんで、このあたりで大事なポイントをまとめておこうかと思いついた次第です。

 



ポイント1.活性酸素は善玉でも悪玉でもある

美容の世界はでは、とかく「活性酸素」が悪玉にされがち。とにかく不安定な物質なんで、自分を安定させようとして、ほかの物質から電子を盗んじゃうんですな。

 

 

すると、今度は電子を失った側が不安定になり、どんどん盗み合いが横行していくことに。この状態が止まらないと、一気に細胞がスラム街化していくわけですな。これが、いわゆる「酸化」です。

 

 

ところが抗酸化物質は、活性酸素に電子をわけてやるだけの余裕があるのがポイント。おかげで活性酸素を安定させて、それ以上は暴れないようになだめてやれるわけです。気前がいい金持ちみたいな。

 

 

というと活性酸素はただの悪玉のようですが、実際は良い行いもしております。もっともデカいのは免疫系のサポートで、活性酸素のパワーを活かしてバクテリアを攻撃する働きが有名なところ。

 

 

さらに最近のデータ(1)によれば、どうやら活性酸素は、ストレスに応じて心臓の血流を上げる働きもしてるんだとか。ストレスに立ち向かうために、全身の機能を高めてくれてるわけですね。これは大事ですなぁ。

 

 

研究者いわく、

 

なにごとも適量が大事ということだ。普通の状態では、活性酸素は大事なシグナルとして働いてくれる。しかし、あまりに多量の活性酸素が長期にわたって続くと、病気の原因になってしまう。

 

 とのこと。というわけで、あんまり活性酸素が多すぎても少なすぎても病気になっちゃうんだ、と。このあたりはストレスホルモンと同じでバランスが大事。

 

 

 

ポイント2.大量の活性酸素は細胞をぶっ壊す

それでは、活性酸素が多すぎるとどうなるかと言えば、

 

  • 活性酸素が細胞を傷つけてDNAをボロボロに(2)
  • 酸化したコレストロールが動脈をガチガチに(3)
  • 細胞壁が壊れてうまく機能しない状態に(4)

 

 という感じで、わりと人体の根っこの部分がガタガタになっていくイメージですね。これだけ見ると、アンチエイジングの大敵と呼ばれてしまうのも納得といいますか。

 

 

その結果として起きる症状といえば、

 

  • 心疾患
  • 高血圧
  • アルツハイマーやパーキンソン病
  • 関節炎

 

などなど(5)。まぁ細胞レベルでダメージがあるんで、何でも起きますよねー。

 

 

ちなみに、活性酸素が増える原因をならべていくと、

 

  1. タバコ
  2. 大気汚染
  3. 化学物質
  4. 重金属(ヒ素とか水銀とか)
  5. 加工食品
  6. サラダ油
  7. 精製糖のとりすぎ

 

あたりが大きなところ。人によって環境は違うでしょうが、現代だと加工食品の影響が一番大きいかもですな。

 

 

ポイント3.とはいえ大半の抗酸化サプリは効かない

そんなわけで、現代の暮らしには、活性酸素を増やす要素がやたらと多い次第。ならば「抗酸化サプリを飲めばいいじゃない?」って発想になるんですが、そう簡単にはいかないのが悩ましいところです。

 

 

というのも、これまでの研究を見てると、抗酸化サプリは効かないどころか悪影響すらある(かも)って結果なんですよね。まずは信頼性の高いデータから紹介しますと、

 

  • 2013年の系統的レビュー(6)では、過去に行われた50件のデータを精査したところ、ビタミンA、C、Eやセレンなどの抗酸化サプリは、心疾患の予防になんの効果もないとの結論が出た。
  • 68件のデータをまとめた2007年の系統的レビュー(7)では、ベータカロチンやビタミンA、Eのサプリは、早期死亡率を高める可能性が見つかった。また、ビタミンCとセレンには何の効果もみられなかった(ただし、この研究については否定的な見解(8)もある)。

 

みたいな感じ。「抗酸化サプリで逆に死亡率があがる」って説についてはまだ議論があるものの、とりあえず大半の成分にほぼ効果がないのは間違いなさそう。

 

 

また、ほかに興味深いデータを紹介すると、

 

  • 約13,000人の男女を対象にした実験(9)では、毎日ビタミンC、E、ベータカロチン、セレンなどを飲んだ参加者は、皮膚がんの発症リスクが高くなった。ただし、この現象は女性にのみみられた。
  • 5,220人の男女を対象にした実験(10)では、ビタミンC、E、ベータカロチン、セレンを7年半にわたって飲み続けてもらったが、メタボリック症候群の発症リスクには何の影響もなかった。この結果は、もともとの体内の好感化物質のレベルとは関係がなかった。

 

みたいなところ。まぁ基本的には、サプリで酸化ダメージに立ち向かうのは無理だと思っておいたほうが無難です。

 

 

なんでサプリだと効果がなくなるのかは、まだハッキリとしておりません。いまのところは、大量の成分を一気に飲むと活性酸素のメリットも消しちゃうからじゃない?って説が有力ですが、ここらへんは今後の研究を待つしかない感じ。

 

 

まとめ

いろいろ書いてきましたが、とりあえずアンチエイジング効果を期待してビタミンを飲むは意味がなさそう。

 

 

とはいえ、活性酸素の害を防ぐために、適切な量の抗酸化物質を摂るのが大事なのも確実であります。そんなわけで、次回は、「適切な活性酸素バランスを保つ方法」について考えてみましょう。

 


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コメントを投稿

  1. これはつまりどういう事なんでしょうか。このサイトでも紹介されていたサプリはほとんどが意味がないという事のように解釈できる気もします。それともビタミン系が意味がないだけで、レスベラトロールやカルノシンなどなら効果は期待できるという事でしょうか?(抗酸化に関して)

    返信削除
    返信
    1. あー、ややこしくてすいません。ビタミン系とレスベラトロールは作用の仕方が違うんです。超簡単に言うと、

      ・ビタミン 活性酸素を直に中和する
      ・レスベラトロール 適度なストレスで細胞を鍛えて活性酸素に強い体を作る

      みたいなイメージです。

      削除
    2. お忙しい中ご返信ありがとうございます!
      つまり今回の統計はビタミン系のサプリメンの抗酸化に対する結果という事ですね。レスベラトロールなどの他の作用をするサプリメントはまた別の問題だと。

      あとご返信はいただかなくても大丈夫ですけど、私個人の考えとして、ビタミン系のサプリメントでは病気や死亡率の確率はほとんど変わりがなかったとなっていますが、外見的なアンチエイジングに関して効果があったのかどうかは気になります。
      活性酸素のバランスが崩れてしまうので、サプリメントを飲もうが飲むまいが、結局寿命には影響が出ないけれど、活性酸素を減らす事によって細胞ダメージが減って外見は若かったとか、そういう事があれば飲む意味もあるのかなーと思ったりもしました。

      長文で失礼しました。これからも更新楽しみにしてます!

      削除

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