体が細胞レベルで9才若返るエクササイズの最適量とは?
https://yuchrszk.blogspot.com/2017/07/9.html
運動量とテロメアの長さをくらべた
運動で老化が遅くなるのは常識ですが、「体が細胞レベルで9才若返る運動の量はこれだ!」って実験(1)がおもしろかったんでメモしときます。
これは ブリガムヤング大学のデータで、アメリカの栄養調査から5,823人の健康データを使ったもの。このなかから、
- 普段の運動量
- テロメアの長さ
といった要素を抜き出して分析したんですね。テロメアってのは遺伝子を守る保護キャップみたいなもので、重要な老化の指標のひとつ。こいつが長ければ長いほど、体の年齢は若いと考えられるんですな。
テロメアを伸ばすにはちょっとの運動じゃ無意味
それで何がわかったかと言いますと、
- ちょっと運動したぐらいじゃテロメアは長くならない!
- しかし、激しく運動をしている人はテロメアが9年分だけ長くなる!
ってことで、それまで運動不足だった人の場合は、ちょっとやそっと体を動かしただけじゃ細胞レベルまでは若返らないらしい。これはちょっとビックリ。
細胞を9年若返らせる最適の運動量とは?
では、ここでいう「激しい運動」ってのがどのレベルかと言いますと、
- 女性の場合は、時速7〜8キロのジョギングを1日30分ずつ、週5回!(男性は1日40分ずつ)
って感じらしい。慣れちゃえばさほど辛くもない負荷ですが、確かに運動を始めたばっかの人だとキツいレベルかもしんないですね。
あなたが40才だからといって、生物学的にも40才だとは限らない。どこにでも実年齢より若く見える人はいる。より活動的に体を動かすほど、体の生物学的な老化は遅くなるのだ。
本気で生物学的な老化を遅らせたいなら、少しエクササイズを増やしただけでは意味がない。定期的にハイレベルの運動をする必要があるのだ。
とのこと。ちょっとの運動じゃアンチエイジングにはならないぞ、と。
もちろん、運動不足の方がいきなり週5日のジョギングを続けるのはムリだと思いますし、とりあえず1日15分の散歩でも最低限の健康はキープできるんで、まずはこのレベルからスタートしてみたほうがよいかと思います。ここからさらに上を目指す場合は、少しずつ増やしていただければと。