本当にハゲに効くアイテムはどれだ?のメタ分析が出たぞー
本当に育毛に効くアイテムはどれだ?
薄毛に効くアイテムといえば、ロゲインかプロペシアが定番中の定番。さらに加えて、近年では低出力レーザー治療などにもFDAが認可を出しております。いまんとこ、この3つがハゲ治療の基本だと言えるでしょう。
で、ここで気になるのが「どれがどれぐらい効くの?」みたいなとこ。いくら効くとは言われても、実は統計的に微妙な差しかないケースはよくありますんで(特にトクホの世界で)。
ってところで、近ごろ「育毛法の効果を徹底的に調べたよ!」って論文(1)が出まして、かなり良い感じでした。
ミノキシジルやレーザー療法のメタ分析を行った
これはニューファンドランドメモリアル大学の研究で、過去に行われた育毛実験のなかから、質が高い23件のデータをまとめたメタ分析になっております。つまり、データの信頼性は高め。
具体的にどの育毛法がチェックされたかと言いますと、
- 男性にミノキシジル(ロゲイン)5%
- 男性にミノキシジル(ロゲイン)2%
- 女性にミノキシジル(ロゲイン)2%
- 低出力レーザー療法
- 男性にフィナステリド(プロペシア)1mg
って感じ。
低出力レーザーとプロペシアが優秀
その結果、
- すべての治療法はプラシーボより効果がある!
って結論だったそうな。それぞれの効果をグラフにしてみると、こんな感じ。
このグラフは「実際に髪はどれだけ蘇るの?」を示したもので、
- ロゲイン5%を1日2回=1cm²あたり14.94本
- ロゲイン2%を1日2回=1cm²あたり8.11本
- プロペシア1mgを1日1回=1cm²あたり18.37本
- 低出力レーザー=1cm²あたり17.66本
って内訳になっております。フィナステリドが1位で、低出力レーザーが後を追う状態になってますね。低出力レーザーって意外と実力あったんだなぁ…。
それぞれの商品の効果の範囲は?
ただ、ここには注意点もありまして、
- プロペシアは男性型脱毛症にしか効かない!
- ロゲインと低出力レーザー治療は他の脱毛にも効く!
って違いがあるのが大事なところ。プロペシアは男性ホルモンの異常による薄毛(女性でもPCOSなどで起きる)にしか効かず、栄養やカロリー不足で起きる脱毛(特に亜鉛とかB12あたりがありがち)には意味がないわけですな。
その点で、ロゲインと低出力レーザーは頭皮の血流にも作用するんで、わりといろんな原因に効くみたい。まぁ栄養不足からくる脱毛の場合は、まずちゃんとバランスが良い食事をするのが先でしょうが。
まとめ
ってことでまとめると、
- 遺伝が原因の薄毛には、ロゲインもプロペシアも低出力レーザーもすべて効く
- いまのとこ低出力レーザーがわりと万能っぽい
って感じです。最近は低出力レーザー治療を行うクリニックも増えてきましたが、ヘアマックスのブラシなども23週間のRCTで良い成績が出てていい感じ(2)。まずはこれを試すのもアリでしょう。
あとロゲインとプロペシアについては、高いものを買わなくてもジェネリックでOK。ロゲインならカークランド(Kirkland)が5%のジェネリックを出してますし、プロペシアはフィナロイド(FinaLloyd)1mgあたりが手頃でいいんじゃないでしょうか。