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自分のユーモアスタイルを判断する32問

Cat

 

 自分のユーモアスタイルを把握しとこう

メンタルの安定にはユーモアスタイルが大事!」って話の続きです。

 

 

ざっくりおさらいすると、たいていの人は特有の「笑い」のスタイルを持ってて、1)親和的ユーモア、2)自己高揚的ユーモア、3)攻撃的ユーモア、4)自己卑下的ユーモアのいずれかに分類されるんだ、と。

 

 

しかし、「攻撃的」と「自己卑下的」の2つはメンタルへの悪影響がデカので、なるたけ控えるのが得策(仕事でやってるなら別ですが)。できれば「親和的ユーモア」か「自己高揚的ユーモア」をメインにしたほうが、メンタルはタフになるし、異性にはモテるしで、なにかとメリットが大きいよーみたいな話でした。

 

 

ここで大事なのは、その「笑い」がおもしろいかどうかは関係ないとこ。ギャグセンスの高さは問題ではなくて、あくまでどんな種類の笑いを使いがちなのかが焦点なのでご注意ください。



 

自分のユーモアスタイルを判断する32問

そんなわけで、自分のユーモアスタイルを把握しとくと便利なわけですが、そのへんについては、2003年の論文(2)で「診断テスト」が開発されております。作者はウォータールー大学のロッド・マーチン博士で、「ユーモア心理学ハンドブック」などの著作で有名な先生。

 

 

ってことで、以下に「自分のユーモアスタイルを知るための32問」を並べておきます。すべての質問に1点(まったく当てはまらない)〜7点(完全に当てはまる)の範囲でお答えいただければ幸い。

 

 

▼自分のユーモアスタイルを判断する32問

  1. 他の人たちと笑ったり冗談を言い合ったりすることは少ない。
  2. 気分が落ち込んだときは、ユーモアで自分を奮いたたせる。
  3. 誰かが犯したミスをからかうことがよくある。
  4. 必要以上に自分の身を削って他人を笑わせることがある。
  5. 他人を笑わせるために、あまり努力をしたことがない。自分は素でおもしろい人間ではないかと思う
  6. 一人でいるときでも、人生のユーモラスな側面を見つけて笑ってしまうことがある
  7. 自分の冗談で他人が傷ついたり怒ったことは一度もない
  8. 家族や友人が笑ってくれると思ったら、調子にのって自分を卑下してしまう
  9. 自分のおもしろい体験で他人を笑わせることはほとんどない
  10. 不安になったり嫌な気分になったときは、その状況のおもしろい側面について考えて、気分を変えようとする
  11. 冗談を言ったり、なにかおもしろいことを言うときに、他人がどう受け取るかは気にならない
  12. 他人に自分を好きになってもらう、または受け入れてもらうために、自分の弱点や失敗をおもしろく話すことがある
  13. 友人とよく冗談を言って笑いあっている
  14. 人生のユーモラスな側面に気づくことで、過剰に不安になったり、気分が落ち込んでしまうのを防いでいる
  15. 誰かをけなしたり批判するような笑いは嫌いだ
  16. 自分を下げるような冗談はほとんど言わない
  17. 人を喜ばせたり冗談を言うのが好きではない
  18. ひとりきりで気分が落ち込んでいるときは、何かおもしろいことを考えて気分を高める
  19. とてもおもしろいことを思いつくと、その場にふさわしくないような内容でも声に出してしまう
  20. なにかおもしろいことを言うときは、つい自分を卑下しすぎてしまう
  21. 他人を笑わせるのは楽しい
  22. 悲しみや不安を感じると、ついユーモアを忘れてしまう
  23. 周囲が他人を嘲笑しているときでも、自分は絶対にその輪には加わらない
  24. 友人や家族と一緒のときに、からかいの対象になることがよくある
  25. 友人と冗談を言い合うことはほとんどない
  26. ある状況のおもしろい面について考えることで、なんらかの問題を効果的に解決した経験がある
  27. 好きじゃない相手に対して、その人をからかったり嘲笑するような冗談を言うことがある
  28. なにか問題を抱えていたり、気分が落ち込んでいるときに、冗談を言って自分の内面を隠すことがある。そのため、もっとも親しい友人でも、自分の本当の気持ちはわかっていない
  29. 他の人と一緒にいるときは、特に気の利いたことを言おうとは思わない
  30. ひとりでいるときでも、なにか笑えるようなことを見つけられるので、楽しい気分になるために他の人と話す必要を感じない
  31. 最高におもしろいことを思いついても、それが他人を傷つける内容であれば声には出さない
  32. 自分の欠点や失敗などをイジってもらうのは、自分にとって、家族や友人を楽しませる手段である

 

 

採点方法

採点が終わったら、以下のユーモアスタイルごとに、各質問の点数を合計すればOK。その際、★マークがついた質問は、点数を逆にしてくださいませ(1点=7点、2点=6点、3点=5点、4点=4点、5点=3点、6点=2点、7点=1点にする)。

 

  • 親和的ユーモア= 1★, 5, 9★, 13, 17★, 21, 25★, 29★
  • 自己高揚的ユーモア=2, 6, 10, 14, 18, 22★, 26, 30
  • 攻撃的ユーモア=3, 7★, 11, 15★, 19, 23★, 27, 31★
  • 自己卑下的ユーモア=4, 8, 12, 16★, 20, 24, 28, 32

 

さらに、約1,200人を対象にした調査では、各ユーモアスタイルの平均点はこんな感じでした。

 

  • 親和的ユーモア= 男性47.3 女性46.0
  • 自己高揚的ユーモア=男性37.9 女性36.8
  • 攻撃的ユーモア=男性32.3 女性26.3
  • 自己卑下的ユーモア=男性27.8 女性24.5

 

ってことで、この平均より自分の点数が上か下かを見て、自分のユーモアスタイルを判断していただければよいのではないかと。とりあえず、日常的には「自己高揚的ユーモアを使うぞ!」と心がけていただくと、いろいろ楽しいのではないかと思います。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。