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意志力を手軽にアップさせる秘技「サードパーソン・セルフトーク」

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「なぜ鈴木さんはこんなイライラしてるんだ!」 

 「サードパーソン・セルフトークで自制心アップ!ストレスも下がる!」って論文(1)が使えそうだったのでメモ。

 

 

サードパーソン・セルフトークってのは、直訳すれば「三人称の独り言」です。たとえば、私がイライラしているような状況では、

 

  • 普通の独り言=「なぜ俺はこんなイライラしてるんだ!」
  • サードパーソン・セルフトーク=「なぜ鈴木さんはこんなイライラしてるんだ!」

 

って感じになります。自分を第三者の視点で描写するわけですね。

 

 

このとき、独り言は実際に声に出してもいいし、頭のなかだけでつぶやくのもアリ。また、自分の名前で呼びかけてもいいし、「彼」「彼女」「あの人」みたいな言い方をしてもOKです。とにかく一人称を使わないのがポイント。

 



サードパーソン・セルフトークでストレスに強くなる

で、この論文はオハイオ州立大学によるもので、37人の学生が対象。それぞれに「普通の画像」と「嫌な画像」(銃を頭に突きつける男の写真とか)を見てもらいまして、その際に、

 

  • 普通の独り言で写真に反応する
  • サードパーソン・セルフトークで反応

 

の2パターンにわけたんですね。と同時に、みんなの頭をEEGで計測したところ、サードパーソン・セルフトークを使った参加者は、脳の興奮がすぐに収まったんだそうな(平均で1秒以内)。

 

 

サードパーソン・セルフトークで認知の負担が低下

もうひとつの実験では、参加者に「過去の嫌な体験」を思い出してもらったんですが、その際に、

 

  • 一人称で体験を思い出す(「当時5才だった僕は…」みたいな)
  • 三人称で体験を思い出す(「当時5才だった彼は…」みたいな)

 

の2グループにわけたうえで、今度は全員をfMRIにかけたんですね。それで何がわかったかと言いますと、

 

  • サードパーソン・セルフトークを使った参加者は…
    • 脳の「自己参照エリア」(内側前頭前野)の活動が低下した!
    • ついでに認知機能の負荷が低くなった!

 

って結果だったんですな。つまり、サードパーソンで自分を語ると、嫌な記憶が「他人事」として処理されるんで、結果として脳の負担が軽くわけですねー。

 

 

まとめ 

研究者いわく、

 

自分のことを三人称で表すと、他人のことを考えているのと似たような精神状態になるようだ。(中略)その結果、多くの人は、現在の経験から少しだけ心理的な距離を取れるようになり、感情のコントロールが上手くなる。

 

とのこと。そう言えば過去にも「人前で緊張せずに話すには二人称で自分をはげます」や「独り言で難しい問題の解決力が3倍に高まる」ってデータもありましたし、やっぱ心理的な距離って大事なのねーみたいな思いを強くしました。

 

 

そんなわけで、なんかストレスの多い状況になったら、サードパーソン・セルフトークで脳をいたわってやると吉。もっとも手軽な意志力アップ&ストレス解消テクかと思います。

 


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41才のプロパレオダイエッター/編集者/ライター/NASM®公認パーソナルトレーナー。国内外の学術論文を読み漁るのが好きな人。パレオダイエットの本を書きました。