体型をスリムに保つには"あの能力"も必要だよ!というメタ分析の話
スリムな体型を保つのに欠かせない要素はいろいろあるわけですが、新しいデータ(1)は「あの能力」が意外なほど大事だぞ!って結論になってておもしろいのでした。
これはオタゴ大学の研究で、「体型と嗅覚の関係」について調べた過去のデータから1432人分のデータを抜き出してまとめたメタ分析になっております。というのも、「嗅覚って人間の体型を左右してるんじゃない?」って考え方は昔からあるんですよ。
研究チームいわく、
五感のなかで、嗅覚はもっとも理解が進んでいない要素だ。しかし、実は嗅覚こそが食事の行動に影響をあたえる不可欠なポイントである。さまざまな良い香りと不快な香りを見わけることで、食事の行動を変えていくのだ。
とのこと。匂いをかぐ能力によって食べたい食事の内容や量が変わり、そのせいで肥満の原因になっていくんじゃないか?と考えたわけっすな。
では、大量のデータをまとめてなにがわかったかと言いますと、
肥満の人が食事の香りをかぎ分ける能力は、スリムな人の嗅覚よりもかなり低い。その結果、食事から得られるさまざまな刺激の広がりがなくなり、肥満の人ほど食事の選択が貧しいものになってしまう。肥満の人ほど塩気や脂肪分が多いものを選ぶのはそのためかもしれない。
だそうです。どうも太った人ほど鼻が効かず、「いい香り!」と「嫌な臭い!」ぐらいの雑な嗅ぎ分けしかしないんだそうな。なんかわかる気がしますな。
嗅覚は味覚よりも複雑な感覚だ。たとえば、一杯のコーヒーを取ってみても、300以上の揮発性物質が組み合わさり、独自の香りを生み出している。その物質のひとつひとつが鼻腔内のレセプターに影響をあたえるのだ。
よく「食品の味は8割以上が香りで決まる」などと言いますが、実際に毎日の食事に嗅覚があたえる影響はすごいのかもっすね。
あなたがレモンを食べたとき、口のなかで味わったと思うだろう。しかし、実際にレモンを判断しているのは鼻なのだ。
嗅覚が衰えれば、食品から得られる喜びも減る。それが、さらに味覚への偏りを生んでしまう。
つまり、嗅覚が減ったせいで料理の微妙な違いを見抜けなくなり、より塩辛いもの!とか甘いもの!みたいに大ざっぱなものしか食べなくなっていくわけですね。私も肥満がマックスだったころは、アレルギーで鼻づまりがヒドかったもんですが、関係があったのかもですな。
ちなみに、嗅覚の重要性につきましては、
なんて話もありまして、どうも嗅覚は体型やメンタルも左右してるっぽい。私もアレルギー体質のせいで嗅覚には自信がないんで、ケアしておきたいところです。