普通のダイエットより体重がガッツリ減るかもしれないプチ断食テク「IF70」とは?
個人的にプチ断食ってのをずーっと続けてまして、いまはリーンゲインズって手法がメイン。体型を維持する方法はいろいろあるんだけど、私はこのやり方があってるみたいなんで。
ただ、もちろん「プチ断食は至高のダイエット!」みたいなことを言いたいわけじゃなくて、あくまで「毎日のカロリーコントロールに役立つよねー」ぐらいの話。たんにガマンして一食を抜いたぶんだけ摂取カロリーも減るという、実に当たり前の話です。
が、いっぽうでは「それ以外の効果もあるのでは?」って説も出てまして、
といった報告があったりするんですな。いずれも断言はできないレベルながら、ちょっとおもしろそうではあります。
で、アデレード大学が新たに行った実験(R)でも、「プチ断食のほうが普通のカロリー制限より痩せるし代謝も良くなるよ」って結論になっておりました。
これは肥満に悩む88人の女性を対象にした実験で、平均年齢は50歳。BMIは32.3 ± 0.5 なんで結構な体型ですな。
実験では、全体を4つのグループにわけております。
- 普通に食事する
- 維持カロリーから30%を引いた食事を続ける
- 週3回だけ、維持カロリーから70%を引いた食事を続ける(それ以外の日は維持カロリーの100%まで食べる)
- 週3回だけ、カロリーがあるものを口にしない(それ以外の日は維持カロリーの145%まで食べる)
って感じで、グループ1をのぞいて最終的な摂取カロリーがだいたい同じになるように調整したみたい。ちなみに、維持カロリーってのは現在の体型をキープするために必要なカロリーのことです。
実験期間は8週間で、どのグループも三大栄養素のバランスは脂肪35%、タンパク質15%、糖質50%。それでどんな違いが出たかと言いますと、結果をグラフでどーぞ。
ごらんのとおり、IF70(「週3回だけ維持カロリーから70%を引いた食事」を続けたグループ)の成績がバツグンに良くて、体重と体脂肪の減少率がもっとも大きかったんですな。いっぽうでIF 100(カロリーがあるものを口にしないグループ)は普通のカロリー制限よりも成果が出てませんで、これまたおもしろいポイント。
さらに、糖代謝の改善を見てみると、
となっていて、これまたIF70グループの勝利。このほかにも、コレステロールや中性脂肪もIF70が勝ってまして、なかなかおもしろいもんだなーとか思うわけです。
こういった結果が出た理由はとても簡単で、
- IF70グループがもっとも摂取カロリーが減ったから!
ってだけの話です。プチ断食を行ったグループは、「ちゃんと食事をしてね」と言われた日でも普段より食事量が少なくなる傾向がありまして、普通のダイエットをしたグループより平均で9%ぐらい摂取カロリーが低かったみたいなんですよ。いっぽう、定期的に100%の断食をしたグループは、どうしても気分的にツラくなって挫折したケースが多かったみたい。
体脂肪が減れば、糖や脂肪の代謝が良くなるのは当たり前のことですから、結果として週3で70%のカロリー制限がベストだったわけっすね。私の維持カロリーはいま2400kcalぐらいなんで、この手法を実践しようと思ったら1日720kcalの日を作ればいいんだ、と。まぁ無理なレベルじゃないかな……。
ちなみに、上のグラフを見て「でも、IF70は筋肉量も減ってないか?」と思われた方もいるでしょうが、これも体重の減少にはつきものなんでいかんともしがたいとこではあります。とりあえず、この実験だと1日のタンパク質が15%なんで、当ブログでよく言ってるとおり体重1kgあたり2gまで増量しとけばダメージを減らせるんじゃないかと。
私の場合、いまはとくに痩せようとも思ってないので、いずれ腹筋をバキバキにしたくなったら試すかもしれませんねー。