今週の小ネタ:子供にはオモチャをあげすぎてはいけない理由、マッサージで不安が改善、サイコパスの言葉づかい
子供にはオモチャをあげすぎてはいけない理由
「子供にはオモチャをあげすぎるなよ!」ってなおもしろいデータ(R)が出てました。
これはトレド大学の研究で、まず結論から言っちゃうと、
- オモチャが少ない環境で育った子供のほうがクリエイティブになる!(かも)
みたいな話です。具体的には生後18〜30ヶ月の幼児36人を対象にした実験で、全体を2つのグループに分けてます。
- 4つのオモチャがある部屋で遊ぶ
- 16個のオモチャがある部屋で遊ぶ
オモチャの種類はいろいろで、いろんな形をした積み木、バッテリーで動く車の模型など様々。それで子供たちの行動にどんな違いが確認されたかと言いますと、
- 4つのオモチャで遊んだグループの方が集中力が108%ほど上がり、ひとつのオモチャでいろいろな遊び方をした!
だったそうです。どうやらオモチャが少ない環境の方が、より洗練されて創造性の高い遊び方を生み出しやすくなったみたい。まぁ「制約があったほうが良いアイデアが浮かぶ!」ってのはよく言われる話なんで、納得の結果ですよね。
もちろん、これがどこまで長期的な差を生み出すかはわからんですが、「ひとつのオモチャをどんだけ遊び倒せるか?」ってとこに子供を導くのは、教育方針のひとつとしてアリじゃないかと。
マッサージで不安症がガッツリ改善?
続いては「マッサージすごいかも!」みたいなデータ(R)です。
こちらは不安障害に悩む47人を対象にした調査で、全体を2グループに分けてます。
- スウェーディッシュマッサージを受ける
- 優しくボディタッチを受ける(コントロール群)
スウェーディッシュマッサージって初耳だったんですけど、いわゆるオイルマッサージの元祖みたいなものだそうです。知らんかったなぁ。
実験期間は6週間で、週2回ずつのセッションを行ったとのこと(1回45分)。でもってどんな違いが出たかというと、
- マッサージを受けたグループは平均5回目のセッションで有意に不安が減った!
だったそうで、やっぱリラックス効果は高いのかなーみたいな印象っすね。まぁ先行研究(R)では「マッサージは癒し系の音楽よりも優れてるわけじゃない!」みたいな結論も出てますんで、まだ詳しい有効性は謎ですけど、手軽なリラクゼーション法としてはいいのかもしれませんなー。
サイコパスはどんな言葉づかいをするの?
最後は、「カナダの刑務所で52人の殺人犯を調べてみたよ!」というイヤーなデータ(R)の話です。
これはコーネル大学の研究で、まずは殺人犯にパーソナリティテストをして、おおまかに2つのグループに分けてます。
- サイコパス系の殺人犯(14人)
- サイコパスじゃない殺人犯(38人)
でもって、それぞれの収監者に自分の犯罪をくわしく説明してもらったところ、こんな傾向があきらかになりました。
- サイコパスの話し方はかなりたどたどしい(これは、自分の犯罪をできるだけポジティブに解釈しようとするため、その分だけ脳のリソースを使うからだと考えられる
- サイコパスは金と食事に関する単語の量が異様に多い(根源的な欲求に正直だからだと思われる)
- 「なぜなら」「だから」「そのせいで」みたいな単語をやたらと使う(これも自分の行動を正当化したいからだと思われる)
というわけで、「サイコパスは罪悪感がなくて欲望を隠さない!」という割とイメージどおりの結論になってますね。