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今週半ばの小ネタ:精神病と寿命、ステータス差があるカップル、脳機能の低下と血圧

Summary


ひとつのエントリにするほどでもないけど、なんとなく興味深い論文を紹介するコーナーです。

 

 

心を病むとどこまで寿命は縮むのか?

まずはクイーンズランド大学の研究(R)で、メンタルの病気に関する過去のデータをまとめたレビュー論文になってます。そのポイントは「心を病んだ人が短命なのはなぜか?」ってとこに焦点を当ててます。

 

 

心と体の健康に密接な関係があるのはみなさまご存じのとおりですが、実際のところ、メンタルを病んだ人たちの寿命ってかなり短いらしいんですよ。研究チームいわく、

 

現在、世界では5人に1人が精神の病に苦しんでいる。そして、精神を病んだ人たちは、一般の人よりも最大で18年も寿命が短い

 

 

というわけで、どうにも過酷な傾向が出てるみたいなんですね。

 

 

というと、ついつい「自殺が原因だろうか……」みたいな発想になりがちですけど、実際はさにあらず。

 

一般的な直感とは異なり、彼らの短命は自殺が原因ではない。精神を病んだせいで、糖尿病や心疾患などの肉体的な問題を抱えてしまうのが大きな理由だ。

 

ってことで、なんでもメンタルを病んだ人は2倍も糖尿病にかかりやすくなるんだそうな。心が不調をきたすと運動をする気もなくなるし、食事もおざなりになりがちですからねぇ。

 

心を病んだ人たちをにもっと運動を指示し、栄養状態を改善させ、タバコや薬物の乱用をひかえさせる。これらのライフスタイルを改善する必要があるだろう。

 

実に当たり前な処方箋ですけども、18年の寿命差ってのはかなり深刻ですからねぇ……。

 

 

 

ステータスに違いがあるカップルはどう行動すべきか?

 

次はクイーンズ大学などの研究(R)で、「妻のほうがステータスが高い夫婦の仲ってどうなの?」って疑問を調べております。

 

 

というのも先行研究によれば、ステータスが低い男性と結婚した女性は「格下と結ばれた」と周囲からさげすまれやすく、その分だけ離婚率が高いって結果が出てたりしたんですよ。この問題を解決するにはどうすればいいの?ってことですな。

 

 

で、研究チームは209人の女性にアンケートを行いまして、それぞれのステータスや夫婦仲の良さをチェック。すべてのデータをまとめて、「妻のほうが高ステータスな場合の人間関係の変化」をチェックしたんですね。

 

 

その結果をざっくり箇条書きすると、こんな感じです。

 

  • 妻が「私は明確に夫よりもステータスが高い!」と意識していると結婚生活の満足度は下がる。ただし、夫の方は「自分のステータスが低い……」と考えていても、あまり影響はなかった

 

  • ただし、夫が家事や育児を率先してやりまくっていた場合は、妻が高ステータスでも結婚は安定していた

 

ということで、確かに妻のステータスが高いと結婚は不安定になりやすいけど、その場合はとにかく夫が家事をやれ!ってことっすね。研究チームは「夫は精神的サポートだけじゃなくて物理的なサポートを心がけよ!」と強調してまして、まぁステータスが高かろうが低かろうが家事は分担したほうがいいでしょうねぇ。

 

 

 

脳の機能を下げたくなきゃ血圧を正常に保とう!

 

最後はジョンズホプキンス大学などの研究(R)で、「脳の機能を下げたくなきゃ血圧を正常に保とう!」って結論になってます。血圧の異常が脳卒中の原因になりやすいのは有名ですが、さらには歳をとって痴呆症にかかるリスクも激増させるらしい。

 

 

これは4,761人の男女を対象にした観察研究で、全員の血圧と認知機能の変化を24年にわたって追いかけた内容になっております。こちらもまずは結論から言っちゃうと、

 

  • 中年期に高血圧を患っていた人は、正常値の人にくらべて、高齢者になってから痴呆リスクが49%アップ!
  • 中年期に低血圧を患っていた人は、正常値の人にくらべて、高齢者になってから痴呆リスクが69%アップ!

 

だったそうで、意外にも高血圧よりも低血圧のほうがリスクが高い結果になってます。まぁ血圧が脳の機能に欠かせないのは間違いないので、高いのも低いのもよくないんでしょうな。

 

 

ちなみに、このデータが定義する高血圧は140/90 mm以上で、低血圧は90/60 mm以下って感じになってます。当てはまる方はご注意ください。

 


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