女性は暑い部屋のほうがIQが高くなる!という実験の話
https://yuchrszk.blogspot.com/2019/08/iq_30.html
「女性は暑い部屋のほうがIQが高くなる!」っていうおもしろ論文(R)が出ておりました。
これは南カリフォルニア大学などの研究で、543人の男女に算数、認知、言語の運用スキルなどのテストを指示したんですが、その際に、
- 16℃から32℃までのいろんな室温で問題に取り組んでもらう
って条件を設定したそうな。研究チームいわく、
女性が暖かい環境を好むとよく言われることだが、従来、これは個人の好みの問題だととらえられてきた。しかし、今回の実験では、温度がたんに快適か不快かの問題ではなく、個々人のパフォーマンスに影響をあたえる大問題であることを実証する。
ってことで、室温は脳機能にも大きな影響をあたえるんじゃな以下?ってとこを調べてくれたわけですね。
ここでどんなテストが行われたかと言いますと、
- 算数:計算機を使わずに2ケタの数字を暗算で足し合わせていく
- 認知:「男性ホルモンが増えるほど他人にダマされやすくなっちゃう問題」で紹介したような引っかけ問題に答えてもらう
- 言語の運用スキル:10個のアルファベットから、できるだけ多くの単語を組み立てる
みたいな感じです。認知機能のチェックとしては定番のレパートリーですね。
でもって、どんな結果が出たかというと、こんな感じです。
室温が上がるにつれて女性は算数と言語運用タスクの成績が上がった。逆に男性は、室温が上がるにつれて成績が下がった。
室温の変化による成績の影響は、男性よりも女性のほうが大きかった。
ということで、あったかい部屋で作業した女性はIQにして10ポイントもの変化が確認されたらしい。10ポイントも差が出たら、現実の仕事の生産性にもかなりの影響が出そうっすね。
今回の研究でもっとも驚いたのは、ちょっとした室温の変化でも認知機能に変化が見られた点だ。室温が15度から24度に上がっただけでも、パフォーマンスはかなりのところまで変化した。
だそうで、そこまで極端な室温じゃなくても認知機能は影響を受けるみたい。
この研究で大事な論点は、「働くために理想の室温があるかどうか?」ではない。室温に対する私たちの反応は性別によって異なり、誰にでも当てはまるような最適解は存在しないからだ。
ここで重要なのは、私たちは想像以上に環境から大きな影響を受けているという事実を認識することだ。
もしあなたが企業の利益と生産性に興味があるならば、環境が労働者にもたらす影響を看過すべきではない。環境の影響は、ビジネスのベースラインを作るからだ。
この結果を延長すると、男女は別の空間で働くのがベスト!って結論になっちゃうわけですが、果たしてそれが本当にいいのかは不明であります。多様性が失われたせいで逆に生産性が下がるかもしれませんしね。
とりあえず現時点では、女性の脳はかなり室温に敏感っぽいのでご留意ください!ぐらいのことしか言えないですかねぇ……。