慢性頭痛を引き起こすかもしれない要因のビッグ5はこれだ!みたいなメタ分析の話
https://yuchrszk.blogspot.com/2020/01/5.html
頭痛の対策は難しい!って話は何度も書いてる話。頭痛にはいろいろな原因がありすぎて、「これさえやっておけばOK!」みたいな対策が出せないんですよねー。
事実、現時点で頭痛の原因と言われてるのは、
などでして、そりゃあもう明確な対策は難しいのが当然なわけです。
といったところで、「セファラジア」っていう国際頭痛学会の公式ジャーナルに、「慢性の偏頭痛を左右する要因はこれだ!」みたいなメタ分析(R)が出ておりました。
これはアルバート・アインシュタイン医科大学などの研究でして、「慢性片頭痛と相関する因子はなに?」ってとこを調べたもの。単発的な頭痛じゃなくて、月に15回ぐらいの頭痛が3ヶ月以上も続くような長期の頭痛について調べてくれたわけですね。
具体的には、5000以上の先行研究から11件の観察研究をまとめた内容になっていて、どんな要因が頭痛と相関してるのか?をチェック。その結果、どんな要因が絞り込まれたかと言いますと、
- 抑うつ
- 不安
- 睡眠障害
- 肥満
- 他の疼痛障害
- アロディニア
- 女性であること
- 薬物の乱用
- コーヒー
- 生活上のストレス
- 低所得
といったあたりがリストアップされておりました。「女性である」ってだけで頭痛が起きやすいかも?ってのは辛い結論ですな。
が、そのなかでも頭痛との関連が大きい「ビッグ5」みたいなものがありまして、以下のようになってます。
- うつ病:うつ病にかかっていると、慢性片頭痛に進む可能性が58%も高くなる。これは、かなり多くの片頭痛研究で広く観察されている現象で、まぁ間違いなさげ。
- 頭痛の頻度:頭痛の発作が月に5回以上になると慢性片頭痛に進むリスクが3.1倍になり、発作が月に10回以上だとリスクが5.9倍になる。
- 薬物乱用:薬物の過剰使用は、慢性片頭痛のリスクを8.8倍に増やす。
- アロディニア:アロディニアっては、普通ならなんともないはずの刺激が痛みを引き起こす感覚障害のことで、例えば頭皮が過敏すぎるせいで髪のブラッシングにすら痛みを感じちゃうような現象が起きたりとか。アロディニアの患者さんが慢性片頭痛に進むリスクは40%増加する。ほかにも、アロディニアは暑さや寒さ
- 低収入:収入が5万ドル以上の人は、慢性片頭痛に進む可能性が35%低下する。なんだかよくわからない現象ですが、低収入のストレスで頭痛が悪化するからなのか、高収入な人は上等なケアが受けられるからなのか、園へんはよくわからず。
というわけで、薬物乱用やアロディニアは難しい問題なんで専門医に相談していただくしかなさそうですが、とりあえずメンタルと頭痛の相関については意識しておきたいところっすね。
ちなみに、当ブログで過去に取り上げた頭痛対策もまとめておきますので、お悩みの方はあさわてご参照いただければと思います。
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