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【質問】優しくして「なめられる人」と「尊敬される人」はなにが違うんですか?

 


  

こんなご質問をいただきました。

 

人に同じように優しくしているのに、結局はなめられちゃう人と、そうでない人がいる理由は何でしょう?自分がそうだということではありませんが、人はいいのになめられがちな人がいて気になりました。

 

ということで、これは確かに“あるある”かもしれないですね。私も基本なめられがちなタイプなんで、「なんでだろうなー」とか思ったことがありました(性格より童顔のせいが大きいのかもしれませんが)。

 

 

で、この問題について、個人的な見解を申し上げますと、

 

  • 協調性が高すぎるからなめられるんじゃないか?

 

って感じになります。協調性ってのは、このブログではおなじみであるビッグファイブにおける性格特性のひとつで、「他人に優しくするのが好きで、他者とうまくやれる」みたいなキャラを意味しております。

 

 

では、もうちょい協調性を理解するために、まずは自分の協調性レベルをチェックしてみましょう。自分が以下の文章に当てはまるかどうかを確認してみてください。

 

  1. 私は、簡単に人を信用する。

  2. 好きな人には、正直でいることが大切だと思う。

  3. 私は決断する前に、その決断が他の人にどのような影響を与えるかを考える。

  4. 私は概して忍耐強い人間だと思う。

  5. 争いに巻き込まれるのは好きではない。

  6. 他人から教わることはたくさんある。

  7. 私は他人の動機や意図を疑わない傾向がある。

  8. あまりイライラしないタイプだ。

  9. 他人からは "優しい "と思わている。

  10. 私は簡単に人を許すタイプだ。

 

以上はあくまでざっくりしたテストではありますが、これらのうち少なくとも5つに当てはまれば、あなたはかなり協調性が高いと言えるでしょう。要するに、いつも穏やかで親切なタイプの人でして、一般的には協調性が高い人ほど他人から好かれる傾向があります。こういう人が好かれやすいのは当然っすよね。

 

 

ただし、なにごとも行き過ぎはよくないもんでして、協調性が高すぎればいろいろと悪影響も出てきたりします。ざっくりと紹介すると、以下のようになります。

 

 

 

なめられポイント1. 対立を避けすぎてなめられる

協調性が高い人はなにせ争いを嫌うので、職場での対立を避け、意見をはっきり言わない傾向があるんですよ。そのせいで、

 

  1. 意思決定を同僚に任せてしまうことが多くなる
  2. 自然と周囲から「こいつははっきりものごとを言わないな……」と思われる
  3. なめられる!

 

ってことになりがち(R)。その結果、協調性が高い人は、他人から「こいつは強く言ってこないから利用してやろう」と思われやすく、搾取の対象になったりするんですよ。つらいですねぇ。

 

 

 

なめられポイント2. 他人に任せないせいでなめられる

協調性が高い人ってのは、とにかく「他人に迷惑をかけたくない……」って気持ちが強いので、他人に仕事をまかせるのが大の苦手。そのせいで、

 

  1. 他人に仕事を手伝ってもらえない
  2. 自分ですべての仕事をしようとする
  3. 自然と仕事の効率が下がり、周囲から「こいつはできないやつだな」と思われる
  4. なめられる!

 

みたいになります。あくまで本人は「同僚と問題を起こしたくない」って気持ちが強いだけですが、そのせいで仕事の効率が下がり、なめられにつながるわけっすね。

 

 

 

なめられポイント3. 親切のしすぎでなめられる

協調性が高い人ってのは、とにかく「親切をやりすぎてしまう」って傾向がありまして、そのせいで、

 

  1. 他人にガンガンに親切にしまくる
  2. そのせいで行動が挙動不審になる
  3. 他人から「この人、いい人だけどうっとおしいな……」と思われる
  4. なめられる!

 

みたいなしくみが働きやすくなります。事実、過度に協調性が高い人ほど他人をイライラさせやすいって研究(R)もありまして、過度に協調性が高い人たちは、空気を読まないレベルで他人に親切にしてしまい、周囲の人たちを嫌な気分にさせちゃう傾向が大きかったんだそうな。これは切ない話ですなぁ……。

 

 

 

協調性でなめられると、人生がハードモードに

ということで、協調性が強すぎる人ってのはなめられやすくなり、そのせいで人生が辛くなりやすいことがわかってたりします。ざっくり申し上げますと、

 

  • ノートルダム大学が2011年に行った調査(R)によると、「協調性が高い」従業員は「協調性が低い」従業員よりも収入が少なかったとのこと。具体的には、協調性が高い男性は、そうでない男性より収入が18%少なく、女性の場合は収入が5%少なくなったんだそうな。 協調性が高い人ってのは、普段から争いを起こさず、人から操られやすいため、どうしても収入面でなめられやすくなるっぽいですな。

 

  • 協調性の高さは身体的な健康にも影響し、ストレス、うつ病などの問題に悩みやすい傾向も確認されてたりします。常に自分のニーズよりも他人を喜ばせることを優先するため、どうしてもメンタルをやられがちなんですな。

 

みたいになります。もちろん、協調性の高さは周囲から好かれるためには欠かせない傾向なんですけど、行き過ぎると自分を削って他人に奉仕するだけの人になりがちなんで、収入や健康の面で問題が起きてしまうこともあるんですよね。

 

 

ちなみに、協調性だけでなく、どんな性格もいきすぎればデメリットが出てくることがありますんで、くわしくは「どんな「良い性格」でも行き過ぎれば人生に悪影響が出るぞ!という話」をご参照ください。ではまた!

 


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サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。