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最強の健康飲料「コーヒー」の効果を最大にするには1日どれぐらい飲むべきか?


 

コーヒーが体に良い!特に心臓や血管の健康に良い!って話はいろいろ書いてますが、ベイカー心臓研究所などの調査(R)は、

 

  • コーヒーで寿命を伸ばすには、1日に何杯飲むのがいいの?

 

ってあたりを調べてくれていて良い感じでした。似たような研究は過去にも会ったんですけど、今回のデータは、心臓病による死亡におけるコーヒーの潜在的な役割について調べたものとしては最大規模でして、なにかと参考になるんじゃないでしょうか。

 

 

で、まずはチームの問題意識を紹介すると、こんな感じになります。

 

コーヒーは心拍数を速めるので、それを飲むと、ある種の心臓病の引き金になったり、悪化したりするのではないかと心配する人がいる。そこで、コーヒーを飲むのをやめるようにという医学的アドバイスがなされることもある。

 

ってことで、コーヒーは心臓に悪い可能性があるので、飲み過ぎたらヤバいのではないか、と。

 

というわけで、チームはUKバイオバンクのデータ(50万人以上を調べた健康調査)を使い、こんな研究をしてます。

 

  • 最初の研究では、心臓に問題がない382,535人のデータを調べて10年間ほど追跡。コーヒーと心臓病または脳卒中の発症を調べたところ、1日に2〜3杯のコーヒーを飲むと、心臓病、心不全、心拍障害、または何らかの理由で死亡するリスクが10〜15%低くなった。脳卒中や心臓で死ぬリスクは、1日1杯のコーヒーを飲む人の間で最も低かった。コーヒーの摂取量と心拍問題との間にU字型の関係があった(つまり、コーヒーを飲むと一定のとこまで寿命が伸びるが、飲みすぎると逆効果になる可能性がある)。

 

  • 2番目の研究では、心臓と血管に何らかの問題がある34,279人を調査。すると、1日2〜3杯のコーヒーを飲む人は、コーヒーを飲まない場合と比較して死亡のオッズが低かった。こちらでは、いくらコーヒーを飲んでも、心拍の問題が起きるリスクの悪化とは関連していなかった。また、1日1杯のコーヒーを飲む心房細動の人は、コーヒーを飲まない人に比べて死亡する確率が20%近く低かった。

 

  • 3番目の研究では、インスタントコーヒーか挽き豆か、カフェイン入りとカフェイン抜きによって健康効果の違いがあるかどうかをチェック。その結果、挽き豆かインスタントコーヒーかにかかわらず、やはり1日2〜3杯のコーヒーが、不整脈、心臓の動脈閉塞、脳卒中、心不全のリスクを最も低くすることがわかった。また、カフェイン抜きのコーヒーは不整脈の発生には効果はなかったが、心不全を除く心血管系疾患を減らすことができた。

     

だそうで、どうやら1日2〜3杯のコーヒーで最大限の効果が得られ、それ以上またはそれ以下の人はあんまり効果が見られなかったらしい。もちろん、不安や不快感を感じる場合はコーヒーの摂取量を増やすべきではないと思うものの、カフェインで問題が出ない人は、1日2〜3杯を目指すのもアリじゃないでしょうか。

 

 

研究チームいわく、

 

コーヒー豆には100種類以上の生物学的活性化合物が含まれている。これらの物質は、酸化ストレスや炎症の抑制、インスリン感受性の向上、代謝の促進、腸管での脂肪吸収の抑制に関係する受容体に影響をあたえる。

 

とのこと。

 

 

もちろん、これらの研究にはいくつかの限界がありまして、心血管の問題に関わる食事の要因をコントロールできておらず、クリーム、ミルク、砂糖の調整もしてなかったりします。また、参加者は主に白人なので、アジア人でも同じことが言えるのかも謎であります。そこらへんはご注意いただきたいところではありますが、カフェインで不安になったりしない人は、1日2〜3杯のコーヒーを飲んでいくと良いのではないかと。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。