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今週末の小ネタ:ジャンクフード欲を防ぐ小技、握力が強い人はメンタルもすこやか、ピスタチオで筋トレがはかどる


ひとつのエントリにするほどでもないけど、なんとなく興味深い論文を紹介するコーナーです。

   

 

 

 

不健康なものを食べたくなったら、とりあえず15分

体に悪いものを食べたくなったら、悪いことは言わないから15分歩け!って研究(R)が出ておりました。

 

 

これがどんな研究かと言いますと、

 

  1. チョコレートなどの高カロリー食品が大好きな太り気味の人を集める

  2. 研究までの数日間、みんなに間食をしないようにお願いして、ジャンクフードへの欲求を高めておく
  3. 参加者を2つのグループに分け、一方はトレッドミルで15分間歩き、もう一方は何もせずに座っているように指示

  4. その後、両グループともストレスのかかる試験を受け、甘いお菓子に興味を持つように仕向ける

 

って感じになります。とにかく15分だけ歩くことで、砂糖と脂肪がたっぷりなジャンクフードへの欲求を減らせるのではないか?と、研究チームは考えたわけですな。

 

 

で、結果です。

 

  • 15分ウォーキングしたグループのうち、70%以上の人が、無意識にジャンクフード食べてしまう確率を半分に減らすことができた。

 

ということで、15分だけ歩いた参加者は、脂肪分の多い甘いお菓子への欲望が減ったらしい。15分だけどうにか気を散らすことができれば、不健康な食事への欲求を減らせるかもしれないわけですね。

 

 

ちなみに、研究チームいわく、

 

  • 食欲に襲われたときに15分待つことも重要だが、とにかく動くことのほうが大事。たとえ、それが15分のウォーキングぐらい簡単なものであっても、強い欲求を無視することができる。

 

とのこと。そんなわけで、ストレスがたまったときや、大好きだけど不健康な食べ物が目の前にあるときは、「とりあえず15分だけ動いてから考えるぞ!」と思っておくとよいかもしれないですね。

 

 

 

 

握力が強い人はメンタルもすこやかだ!説

握力は大事!という話をよく書いていて、

 

 

みたいな話が過去にもありました。もちろん、これは「握力を鍛えれば老化が止まり、頭がよくなり、人生がうまくいく!」って話じゃないのでご注意ください。握力が強い人は全身の筋肉の質と量が良い傾向があり、そのおかげでいろんなメリットが出やすいって話ですんで。

 

 

でもって、新しい研究(R)も握力の話で、大きな結論から申し上げますと、

 

  • 握力が強い人はうつ病になるリスクが低い!

 

みたいになります。握力がある人はメンタルもすこやかではないのか、と。

 

 

これは115,601人の男女を対象にした研究で、まずはみんなの握力を計測しつつ、さらに全員を追跡するあいだにうつ病の発症レベルを確かめて、両者の関係性を比べたんだそうな。研究の参加者は欧州とイスラエルに住む人たちで、年齢は64.3±9.9歳で、握力の平均は34.3±12.1kgだったとのこと。

 

 

そのうえで、すべてのデータを分析したら、以下のような結果になりました。

 

  • 握力の強さが上位3分の1に入った人は、下位3分の1の人よりも、うつ病リスクが半減していた
  • 握力の強さが中程度の人も、うつ病のリスクが35%低かった

 

ということでして、やはり握力とメンタルには関係が見られたらしい。うーん、握力すごい。

 

 

さらに、もうちょい具体的な数字も挙げておきますと、

 

  • 男性は握力が最大40kgまで、うつ病リスクが低下する。これ以上を超えても、うつ病リスクがさらに低下することはない。

 

  • 女性は握力が最大27kgまで、うつ病リスクが低下する。これ以上を超えても、うつ病リスクがさらに低下することはない。

 

って感じになります。男女でそれぞれ最大40kgや最大27kgってレベルなら、ちょっと筋トレすれば達成できるレベルなので、これは目指してみてもよろしいのではないでしょうかー。

 

 

 

ピスタチオで筋トレがはかどるぞ! 

ピスタチオが筋肉に良い!というデータ(R)が出ておりました。

 

 

これは18~35歳の男性アスリート40人を対象にした調査で、みんなに3つのパターンでピスタチオを食べてもらったんだそうな。

 

  1. 1日約85のピスタチオを食べる
  2. 1日約42.5gのピスタチオを食べる
  3. ピスタチオを食べない

 

それぞれのパターンを2週間ずつ続け、それと同時に-10%の傾きをつけたトレッドミルを使い、65~70%VO2maxぐらいの強度で40分間のランニングをしてもらったらしい(いわゆるダウンヒルラン)。そのうえでみんなの筋肉の状態をチェックしたら、結果はこんな感じになりました。

 

  • 約85gのピスタチオを食べた人は、トレーニング後の筋肉痛が減り、体内の抗酸化パワーも高まっていた。そのため、筋肉痛の回復も速まる可能性がある。

 

ということで、劇的な変化ってほどではないものの、どうやらピスタチオには運動時の筋肉をサポートする働きがあるかもしれないらしい。ピスタチオってのはタンパク質が豊富だし、特にロイシンってアミノ酸が多いので、筋肉のダメージ回復に効くかもしれないのはわかりますね。

 

 

まー、だからといって筋トレのためにピスタチオを積極的に食べようとは思わないものの、良質なナッツのひとつとして、今後も食べていこうかと。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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