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握力が高い人ほど人生がうまく行きやすいという不思議

Hadgrip

 

近年の心理学であらためて重視されているのがセルフコントロール能力。多くの研究により、目の前の欲望に打ち勝つ能力が高い人ほど人生の満足度が高く成功率も上がり病気にもかかりにくいことがわかってるんですな。うーん、すごい。

 

 

といったところで、近ごろマクマスター大から出た論文(1)がなかなかおもしろい。なんでも人間のセルフコントロール能力は握力に表れるというんですよ。



これは30名の学生を対象にした実験で、まずは全員にアンケートを行い、勉強と運動に関する今度の見通しをチェック。続いてみんなに握力計を渡して、「できるだけ長く握り続けてください」と指示したんですね。

 

 

そして4週間後、学生たちの勉強と運動の達成度を調べたところ、

 

  • 握力が強い学生ほど成績が良かった
  • 握力が弱い学生は勉強も運動にも取り組んでいなかった

 

って差が出たそうな。握力とセルフコントロール能力が結びつく理由はよくわからんのですが、とにかく統計的にはハッキリとした違いがあるみたい。今後は面接試験で握力テストをしてみるといいかもですな(笑)

 

 

研究者いわく、

 

セルフコントロール能力が高ければ、人生のいろんな面に良い影響が出る。成績アップやエクササイズの習慣だけではなく、健康的な食事や禁煙などにも大きく役立つだろう。

 

ただし、握力テストに失敗した人にも希望はある。目の前の欲望に打ち勝つトレーニングを定期的にすれば、セルフコントロール能力は上がっていくからだ。

 

とのこと。セルフコントロール能力が鍛えられるのは有名で、当ブログでも過去に以下のような話を紹介しております。

 

 

まぁ面倒なことを考えずとも、試しに好きなお菓子をガマンしてみるだけでもセルフコントロール能力は少しずつ上っていく模様。自制心に自信がない方はお試しください。

 

 

ちなみに、握力の強さは死亡率テストステロンのレベルとも関係してますんで、定期的に検査してみるといろいろ分かって楽しいかも。

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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