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【質問】冬は薄着の方が痩せる?健康に良い料理油は?ベリーを加熱しても大丈夫?生きづらい性格は変えられる?

 

このブログには読者さまからの質問が定期的に届くんですが、「この回答は1つのエントリにまとめるほど情報量がないなー」ってものがいくつかありますんで、そこらへんをピックアップして、まとめておきまーす。

 

 

冬は薄着の方が痩せる?

これからの季節は、腹巻きやレッグウォーマーなどで体を温めた方が良い、冷えはダイエットの天敵と言われます。しかし、逆に冬はダイエットに向いてるという意見もあります。

 

これからの季節ダイエットや代謝を上げるためにわざわざ温めなくても、逆にあえて薄着で過ごした方がいいのでしょうか?

 

おっしゃるとおり、「身体を冷やしたほうが痩せる!」って意見は多いですね。これは、寒いところにいると体が熱を作り出そうとするため、そのぶんカロリーが消費されるって考え方がベースになっております。確かに、寒いと体が熱を生み出すのは間違いなく、ダイエットに役立ちそうな気がするわけです。

 

が、実際のところ、寒さで体が生み出す熱ってのは、大したレベルじゃないんですよ。くわしくは「体を冷やせば痩せる!冷水を飲めば体脂肪が燃える!はどこまで正しいのか問題」を参考にしていただければと思いますが、ガンガンに体を冷やしても、追加で消費されるカロリーは30kcalぐらいなんですよね。これだと、辛い思いをしてまで体を冷やすメリットもないんじゃないかと。

 

まぁ「寒さが健康の維持に役立つかも?」と思われるデータもいくつかあるので、ダイエット目的でなく、健康を目指すのであれば体を冷やすのもありかもしれません。もっとも、このへんの考え方についても、近年は異論が出てきているので、私もどこまで推奨すればいいのかは悩むところです。個人的にサウナ後の水風呂は好きなんで、「ストレスが解消されるついでに健康にもよかったらいいなぁ……」ぐらいの姿勢でおりますが。

 

 

 

健康に良い料理油は?

ハイオレイックのひまわり油や、紅花油は健康に良い料理油と言えるのでしょうか?
https://www.nisshin-oillio.com/oil/qa/qa02.html

見たところ、どちらもオリーブオイルよりオレイン酸が多いです。さらに、どちらもクセがないので、料理油に適しているのでは?と思いました。

コールドプレスや低温圧搾の製法を選べば、酸化の心配も減るため、さらに良い気がします。

 

基本、植物油は酸化に弱い傾向がありますが、おっしゃるとおりコールドプレスや低温圧搾の製法を選べば、決して悪いもんでもないです。なんだかんで良い脂質も多いですからね。

 

で、上で名前が出た油について言いますと、

 

  • ひまわり油:植物油のなかでは加熱や酸化に強い。特に高オレイン酸タイプのものは酸化に強いので、ハイオレイックは優秀。
  • 紅花油:基本、酸化と時間経過に弱いオイルなので、料理油にはそこまでおすすめしない。ただし、ハイオレイックの場合はオレイン酸が劣化を防ぐので、一般的なサフラワー油よりも優秀。

 

といったことが言えると思います。確かにハイオレイックの油ってのは、通常のものより酸化に強いんですよね。

 

まぁ個人的には「オリーブオイルのほうが良いデータが圧倒的に多いから、そっちを使うほうが無難でしょう!」とは思いますが、ハイオレイックのひまわり油などは、別に料理に使っても良いんじゃないかなーと思いますね。

 

 

ベリーを加熱しても大丈夫?

乳製品とフルーツはいっしょに食べちゃいけないってホント? 」の記事を拝見いたしました。それまで冷凍ベリーをヨーグルトに入れて食べていたのですが、現在は紅茶に冷凍ベリーを入れて飲むように変えています。


しかし、ふとベリーを加熱しても果たして大丈夫なのかと疑問に思い始めました。また、ベリーの色素が紅茶に出てきており、ベリーの外に出てきてしまったら効果が薄れないかとも心配になりました。ベリーの効果は、温かい紅茶に入れても得られるのでしょうか?

 

ポリフェノールってのは、全体的に熱に強い傾向がありまして、温めてもポリフェノールの効果が薄れるようなケースは少なめ(R)。 抗酸化の作用が失うことはありませんのでご安心ください。

 

ただし、一方では、加熱によってポリフェノールの総量が減るとの報告(R)は出てまして、ここらへんは判断が難しいところですね。私としては、紅茶ぐらいの温度であれば別に気にしなくてもいいのでは?ぐらいに思ってますが、「ポリフェノールの減少が嫌だなぁ……」と思うのではそのまま食べた方がいいかもですね。

 

 

生きづらい性格は変えられる?

私はひねくれててネガティブで継続して物事を行うことが苦手な、いわゆる物事にも人にも誠実性の低い人間だと思います。かつadhdと診断を受けています。


現に実生活でかなりの生きづらさを抱えています。鈴木先生は、性格は変えたいと望めば30歳までなら比較的変えやすいとの見解を示されていますが、目標に設定するような性格特性とはどのようなものがありますか?


またそ他私のようなタイプが改善すべきポイントはありますか?

 

すでにADHDの診断を受けているのであれば、性格をどうこう考えるよりは、ADHDをうまく取り扱う方向にリソースを注いだ方が実りは多いかもしれません。具体的には、

 

 

といったあがりが実践的な内容が多くてオススメです。ちなみに、ここで取り扱われる「ADHD用のワーク」ってのは、多くの研究で使われる「誠実性の改善トレーニング」に近いところもありますんで、生きづらい性格を変える手段としても使えるかもしれません。試しに取り組んでみてくださいませ。

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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