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フロー状態に入る確率を激しく高める5ステップ



ひさびさにフロー状態の話など。フローは目の前の作業に夢中になってのめり込んだ状態を意味し、自分のポテンシャルを最大に発揮できて、パフォーマンスが高まるのだと考えられております。

 

このブログで過去に紹介したところでは、

 

 

なんてのがありました。先行研究では、この状態に入る回数が多い人ほど幸福度も高いと言われてまして、個人的にも「自由にフローに入れればなぁ……」と思うことしきりであります。

 

が、フローに入るのはなかなか難しいもんでして、

 

  • 目の前のタスクが、ギリギリなんとか達成できそうなレベルじゃないと発生しづら(つまり、簡単すぎても難しすぎてもいけない)。

 

  • 作業が楽に感じられるようになる前に、タスクの序盤で一定量の注意と努力を使わないと発生しづらい。そのため、タスクに取りかかる前に疲れていたり、不安を感じていたり、この最初のハードルを乗り越えるだけのガッツがなかったりすると、ネットやテレビのような簡単な活動に意識が向きやすくなる。

 

といった発動条件があるんですよ。フローに入るのは、なかなか容易なことじゃないわけですな。

 

そこで今回は、私が過去に試したなかでも「結局はこの方法が最も確度が高いかなー」と思った方法(R)をひとつメモっておきます。もっとフローを体験したい!という方は参考にしてくださいませ。

 

 

 

ステップ1:フロー活動の洗い出し

まずは、過去の自分を振り返って、あなたがフローを体験した活動を思いつく限り書き出しましょう。「フロー活動」とは、自分がやっていることに完全に没頭し、時間を忘れて没頭してしまうような活動のことです。どんな活動にフローが起きるかは人によって異なるので、料理、ガーデニング、スポーツ、友人との交流など、思いつくものは端から書き出しましょう。

 

もし何も浮かばないときは、「これだったら夢中でやれるのでは?」と思えるような活動を、想像で書き出しても構いません。

 

 

 

ステップ2:上位3つのフロー活動を選ぶ

ステップ1で選んだフロー活動のリストを見ながら、自分が過去に最も没入した体験、または自分が最も惹かれるアクティビティの上位を3つ選びましょう。

 

完全に主観で構わないので、あなたにとって、最も魅力的でエキサイティングに感じられる活動であれば、どんなものでも構いません。

 

 

ステップ3:実現の可能性を評価する

続いて、ステップ2で選んだ「トップ3」の活動を考え、その実現の可能性と現実性を考えてみてください。

 

その中で、今週のあいだに少なくとも1回は取り組めそうなものはどれでしょうか? 複数の活動が実行できそうな場合は、最もやりたい活動を選びましょう。

 

 

ステップ4:フロー条件を満たす

フローを発動させるためには、大きく3つの条件をできるだけ満たす必要があります。

 

  1. ゴールが明確であること
  2. 進捗状況がすぐにフィードバックされること
  3. 直面している課題に対してスキルレベルが釣り合っている

 

あなたがステップ3で選んだフロー活動に関して、これら3つの条件を、それぞれどのように満たせるかを考えてください。よくわからんときは、以下の質問の答えを考えてみると良いでしょう。

 

  • この活動によって、自分は何を達成したいのか? 何を得ようとしているのか?
  • この活動をしている間、自分がどれぐらいうまくやれているのかを、私はどうやって判断できるのか?
  • 私の現在の技術レベルに照らして、このフロー活動に興味を持ち続けるためには、どれぐらいの難易度が必要か? その難易度に合わせてレベルを調整するには、どうすればいいのか?

 

 

ステップ5:フロー計画を立てる

選んだフロー活動を、できるだけフローの3条件に近づけたら、次の週のどこでその活動をするかを決めましょう。具体的な日時を決めて、カレンダーに書き込んで終了です。

 

また、実際にその活動を行う際は、「フローに入る前は、必ずちょっと辛い時間がある!」と自分に言い聞かせておくのもお忘れなく。

 

 

ってことで、フローに入りやすい脳を鍛えるためのトレーニングは以上です。ここで大事なのは、自分にとってフローに入りやすそうな活動から手をつけるとこで、これを意識してやっていくと、少しずつ脳が「これがフローか!」と覚え始め、それ以外のアクティビティでもフローの発生率が上がるはずであります(実際、私も昔よりはフローには入りやすくなりました ← ただし、不安になりやすい性格なので、そのせいで足を引っ張られてますが)。

 

ちなみに、その他の方法については、「『超絶フロー』入門」 に書いてますんで、くわしくはこちらを参照していただければ幸いです。ではまたー。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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