なぜ童貞の若者が増えたのか?3つの原因
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/08/blog-post_35.html
定期的に童貞に関する研究をお伝えしている当ブログ。今度は「なんで若者の童貞率があがったの?」(1)を調べた論文が出ておりました。アメリカのデータではありますが、その議論は日本でも当てはまりそうでおもしろいんですな。
これはサンディエゴ州立大学の研究で、33,380人のアメリカ人を対象にしたもの。1972年から始まった国の統計データを使って、全員の18才以降からの性行為の回数を調べたんだそうな。
まずはその結果からどうぞ。
というわけで、最近になって生まれた世代ほど童貞&処女の割合が高くなる傾向がハッキリ出たんですな。
日本だとここまで大規模な調査はないんだけど、「若者の童貞率が高い!」ってニュース(2)は定期的に見かけるところ。似たようなデータはほかの先進国にもありまして、まずは世界的な現象なのかもですな。
こういった現象が起きる理由について、研究者は以下の3つを想定しております。
- 性病への意識が高まったから?:ミレニアルズが生まれた1990年代は、エイズへの注目が集まった時代。 そのせいで性行為への恐怖意識がすり込まれたんじゃないか?って考え方ですね。ただし、童貞率の増加は1970年代から少しずつ高くなってるようなんで、この説明はやや苦しいかも。
- 晩婚化の影響?:アメリカでは晩婚化が進んでおり、1965〜1979年生まれは32才までに48%が結婚していたのに対し、ミレニアルズは26%だったとか。この差が童貞&処女率の数字を押し上げてるんじゃないか、と。先進国では大半が晩婚化しているんで、この説明はありそう。
- 個人主義の影響?:最近になって生まれた世代ほど「自分は自分、他人は他人!」って意識が強いのが原因じゃないかって説。要するに、「30代で童貞なんてあり得ないよね!」みたいな世間の圧力が、昔にくらべて薄くなってきたんじゃないか、と。これは晩婚化とも絡む話ですね。
というわけで、個人的には個人主義の影響がしっくりきました。
実際、ミレニアルズは昔にくらべて高齢の童貞率が高いいっぽうで、初体験を向かえる年齢も下がってる傾向もあったんだそうな。このあたりも、世間的なプレッシャーが昔よりやわらいだせいなのかも。その意味では、たまに聞く「男が弱くなったのだ!」みたいな説はあやしげですね。
もちろん、他にも「昔にくらべて娯楽が多いからじゃね?」とか「経済的な余裕がないからじゃね?」といった理由も考えられるんで、ひとつの原因に特定するのは無理な感じではあります。
が、いずれにせよ、世界的に高齢の童貞が増えているのは間違いので、現時点で童貞のみなさまにおかれましては、「俺こそが世界のトレンドだ!」と胸を張っていただければと思います。