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映画や小説はコミュニケーション能力を高めるんだ!説

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フィクションでコミュニケーション能力が上がる!」って論文(1)がおもしろかったんでメモしときます。


これはトロント大学のレビュー論文で、過去に行われたフィクションと心理に関するデータをまとめたもの。著者いわく、

「読書家」と言われると、わたしたちは反射的に似たようなイメージを思い浮かべる。気が弱そうで地味なファッション。メガネをかけて、いかにもコミュニケーションが苦手そうなぎこちないふるまいをする。

しかし、こういったイメージはフェアじゃない。

とのこと。小説好きというと、どうもコミュニケーションが不得手な印象がありますが、実はそんなことはないんだ!というのがメインの主張になっております。


たとえば博士が2006年に手がけた研究では、大量の読書好きを集めてパーソナリティテストを行ったところ、

  • 作家の名前を大量に知っている人(≒読書好き)ほど、対人反応性指標の点数が高い(≒共感力が高い
  • 小説を読む量が多い人ほど、目から他者の心の状態を読むテストの成績が良かった(≒他人の感情を読む力がある)

といった傾向があったらしい。小説をよく読む人ほど、実は社会的な能力が高いんだ、と。





また、これは小説じゃなくてもOKで、


みたいな実験データも出ております(2)。 とにかく、ストーリー性が高いものならジャンルはなんでもいいらしい。そうなると、筒井康隆の言語実験みたいな小説だと共感力はあがらなそうですな。


ちなみに、小説でコミュニケーション能力があがる理由としては、

フィクションは現実社会のシミュレーターだ。これは、パイロットがフライトシミュレーターで飛行の腕前を磨くのに似ている。小説の読者は、同じように社交スキルをトレーニングできる。フィクションは、心のフライトシミュレーターなのだ。

みたいな感じ。「フィクションは心のフライトシミュレーター」ってのはいいフレーズですねぇ。どこかで使おう。


ちなみに、「じゃあ、なんで本好き=コミュ症のオタクみたいなイメージがあるの?」って疑問がわきますが、このあたりについては論文では何も述べておりません。ちょっと前に「会話が苦手な人たちは、実は社交的な人よりコミュニーケーションの才能を持っている」ってデータも出てまして、そのあたりが関係してるのかもですが。

ヒトは極端に社会的な動物なので、他者を理解し続けなければならない。この事実が、すべての文化のベースになっている。

古代の洞くつ壁画、アート、文学、TVなど、すべては進化的な適応の結果として生まれたものなのだ。

ってことで、小説や映画が好きな人は、コミュニケーション能力を鍛えられている可能性が大。あとはその能力を活かすだけですが、わたしのような人見知りにとっては、そこが難しいのよね…。

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