上司や同僚が嫌なヤツだとプライベートも壊れかねない!という研究
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/08/blog-post_10.html
「会社に嫌な同僚がいると、プライベートも悪化するぞ!」ってなおもしろいデータ(1)が出ておりました。
これはシンガポール国立大学の研究で、56名の会社員を対象にしたもの。参加者とにアンケートを行って、朝と夜の気分の変化を10日間にわたって記録してもらったたんですね。
さらに、その配偶者たちにも調査を頼み、帰宅後に参加者がどんな状態だったかを聞いたところ、
- 会社で嫌なあつかい(嫌味を言われたり偉そうにされたり)をされた参加者は、1日にわたって怒りと敵意のレベルが増していた。これは当然の話ですね
- さらに、増加した怒りと敵意は、妻や夫、子ども、知人にも向けられた
みたいな感じ。会社に嫌なやつがいると、自分のメンタルが悪影響を受けるだけでなく、周囲の人間との関係を壊す方向にも向かうんだ、と。
研究者いわく、
会社員のメンタルは、嫌な同僚や上司の影響をかなり強く受けている。その影響は、仕事だけでなくプライベートを破壊する可能性もある。
とのこと。これは「社会的感染」と呼ばれる現象で、集中力や不安が伝染していくように、人間の敵意も個人から個人に広がっていく傾向があるらしいんですな。
たとえば、この論文で参照されてるデータ(2)によれば、103組のカップルを調査したところ、他人の敵意に触れやすい仕事(警察官とか)についた人ほど、配偶者に暴力をふるったり暴言を吐く確率が高かったとか。まさに「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」を地で行く話ですな。
この悪しき感染を防ぐには、感染源から離れるしかないのがツライところ。といっても上司が嫌な人間だと難しいかとは思いますが、できるだけ社会的感染に意識的になっておくだけでも違うでしょう。そういえば、わたしは自宅作業がメインになってから、だいぶストレスが減ったなぁ…。