朝食に食べるのは「ホエイプロテインが最強」なんじゃないか説
朝ごはんはホエイプロテインが最強?
食欲をコントロールしたいならタンパク質だ!って話をよく書いております当ブログ。特にここ数年は、タンパク質の量を増やすほど自然に摂取カロリーが減るよーってデータが多いんですよね。
そんな状況下、今度は「朝メシはホエイプロテインが最強では?」と思わせる論文(1)が出てきましたんで、ご紹介しておきます。
これはテルアビブ大学の実験で、肥満&糖尿ぎみの男女48人を対象にしたもの。BMIの平均は32なんで、ちょっと危険レベルな人を集めたみたいですね。
いろんなタイプのタンパク源で効果をくらべた
で、実験では参加者を3グループにわけてます。
- ホエイプロテイングループ:脂肪25%、糖質50%、タンパク質25%(42g)の割合の朝食を食べる。ホエイプロテインコンセントレートを使用(80%)
- ミックスプロテイングループ:脂肪25%、糖質50%、タンパク質25%(42g)の割合の朝食を食べる。タンパク源は、タマゴ、ツナ、大豆の3種類
- 炭水化物グループ:脂肪25%、糖質64%、タンパク質11%(17g)の割合の朝食を食べる。タンパク源はソイプロテインを使用
ホエイプロテイン VS. 普通のタンパク源で効果をくらべたところがおもしろいですねー。ありそうでなかったタイプの実験かと思われます。
また、全員の1日のカロリーは同じになるように調整されていて、
- 朝=660kcal
- 昼=560kcal
- 夜=280kcal
ぐらいのボリュームにそろえたそうな。BMI32の人にはツラめのカロリー設定ですね。
ホエイプロテインの体重の減り方がすごい
さて、実験期間は12週間で、結果はこんな感じになってます。
いやー、凄い。ホエイプロテインが勝ちまくってますね。BMIが炭水化物グループにダブルスコアをつけたほか、糖尿病(HbA1c)の改善ぶりでも圧倒的であります。
ちなみに、具体的な体重の変化でいうと、
- ホエイプロテイングループ=7.6±0.3 kg減
- ミックスプロテイングループ=6.1±0.3 kg減
- 炭水化物グループ=3.5±0.3 kg減
ってことで、こちらも明確な差が出てますね。摂取したプロテインの量はおなじなのに、なんとも不思議な話ですな。
ホエイプロテインは食欲アップホルモンを減らす
研究者いわく、
ホエイプロテインには、他のグループとくらべて明確な体重減少がみられた。ホエイプロテインは、糖尿病をコントロールするうえで重要なサポーターになり得る。
とのこと。ここまでの効果が出た理由は不明ですが、なんでもホエイプロテインを飲んだ参加者はグレリン(食欲をアップさせるホルモン)の分泌量が減ってたとか。ホエイプロテインのほうが、食後の満足度が高いってことですかねぇ。
もちろん、この実験では健康体の参加者がいないのが難点ではありますが、健康体の女性を対象にした2014年の実験でも「朝のタンパク質で食欲が減った!」って報告が出てますし、十分にありえる話ではないかと。気になる方は、安いホエイプロテインコンセントレートで試してみると吉。
個人的には朝食を食べない暮らしが習慣になったので、朝のホエイプロテインは実践しませんが、昼の軽食を高タンパクにしてみるってのはありかも。やってみるかなぁ。