体脂肪を減らすのに意味がありそうで本当はほぼ意味がない11のこと
体脂肪を減らすには?みたいな話をいろいろと書いております当ブログ。振り返ってみれば「体脂肪を減らすのに意味がありそうで本当はほぼ意味がないことって多いよなー」と思いましたんで、いかに11個ほどまとめておくことにしました。
体脂肪を減らすのに意味がありそうで本当はほぼ意味がない11のこと
1 運動
ダイエット目的で運動しないでね!ってのは「パレオダイエットの教科書」にも書いたとおり。もちろん体を動かせばそれなりに体脂肪は燃えるんだけど、あまりにもショボいレベルなんで、減量効果には期待しないでねーって話です。なので運動はアンチエイジング用に使うのが吉。
2 空きっ腹の運動
お腹に何も入ってない時の方が脂肪が燃えるよ!みたいな説。実は、私もかつては起き抜けの空腹時に走ってたことがあったんですが、「空腹で運動しようがしまいがダイエットには影響なし!」ってメタ分析が出たのできっぱりと断念しました(笑)。といっても、もともと体脂肪が少ない人がさらに自分を追い込むためには使えると思いますんで、使用法をお間違えなくー。
3 ケトジェニックダイエット
糖質の量をギリギリまで減らせば痩せるよ!みたいな説。ただし近年では「ケトジェニックダイエットをしても脂肪が燃えやすい体にはならないよ!」みたいなデータが出てきて、かなり劣勢ではあります。といっても、ケトジェニックには空腹を減らす効果がほぼ認められてるんで、その辺を狙って試してみるのはあり。
4 インスリン
インスリンは肥満ホルモンだ!みたいな考え方もあるわけですが、こちらはほぼ学問的には支持されてない話。インスリンが増えても脂肪は増えないとか、実際は食べ過ぎを抑えるかもとか、炭水化物を食べ過ぎても滅多に脂肪には変わらないとか、「インスリンは悪くないよ!」ってデータがいろいろあるわけです。まぁ肥満の原因をひとつのホルモンに押し付けるのも無理があるかなーという。
5 食事を1日6回に分ける
こちらも昔から言われてる説ですが、すでにかなりガッツリと否定済み。食事をわけても体重は減らないし、代謝もアップしないし、体脂肪が燃えやすくもならない、というさんざんな結果だったりします。まぁ好きな回数で食事しよう!ってことですな。
6 夜の食事を控える
「夕方6時を過ぎたら食べない!」みたいな話も良く聞くところですが、この問題については否定的な見解の方が多め。いまのところ「夜に食べると太る!」って考え方を裏づける証拠がないのが現状ですかねぇ。
7 砂糖を控える
「砂糖が肥満の原因だ!」などの考え方もあるものの、2016年の系統的レビューによりますと「カロリーを調整した場合は、遊離糖を食べても体重は増えない」って結論。1日の総カロリーが適切な範囲に収まってれば、別に砂糖を減らそうが増やそうが体脂肪には影響なし!って話であります。
8 脂肪を控える
低脂肪ダイエットの無意味さを示す研究はかなり多くて、糖質制限と比べてもドローだったり、他の手法と比べてもなんらの優位性がなかったり。結局は、総カロリーとタンパク質量が適切であれば無問題なんで、そこさえ守れば好きなように食えばOKであります。
9 果糖を控える
果糖はデブの原因!みたいなのも良く聞く説。果糖は中性脂肪の原因になるからダメだよーって話なんだけど、どうもこの見解もかなり怪しげ。いろんなデータを見てると、結局は果糖も砂糖もさほどの影響はなかったみたいなデータもあったりします。もちろん食い過ぎたら太るんだけど、他の糖質よりも上だって可能性はなさげ。
10 酒を控える
酒は太る!みたいな考え方もあるんだけど、こちらもあんま意味がない考え方かも。くわしくは「結局、お酒を飲むと太るのか? アップデート版」にまとめてますが、どうも体脂肪率にはほぼ影響がないみたいなんですな。もちろん酒を飲みすぎるのは健康に良くないわけですが、だからと言ってダイエットのために控えるのもどうかなー、みたいな。
11 人工甘味料を控える
一部では「人工甘味料で太る!」みたいな説もあるんですけど、多数のRCTによれば人工甘味料は無罪っぽい。もっとも、人工甘味料はどうも腸内環境を荒らす作用があるみたいなんで、個人的には控えた方がいいとは思うわけですが。
まとめ
そんなわけで、体脂肪を落とす時に気にしてもしょうがない11のことをまとめて見ました。もちろん、酒や人工甘味料は別の健康ダメージがあるので、何もかも意味がない!みたいな話じゃないです。あくまで体脂肪には関係ないよねーってことですんで。その辺はご注意ください。