今週の小ネタ:フェイスブック休暇でストレス減少、胸毛が多いと頭がいい?、髪型の分け目はどうすべきか?……
毎週いろんな論文を読んでるわけですが、なかには「面白いデータなんだけど1つのエントリで紹介するのはどうかなー」と思っちゃうものも多いわけです。なので今回から定期的に、いくつかの論文をひとまとめにしたエントリを作っていくことにしました。会話のネタにでもお使いください。
1 フェイスブックを5日休むとストレス激減するぞ!
これはクイーンズランド大学の論文(1)で、138人のフェイスブックユーザーが対象。そのうち60人に「5日だけ何もSNSを使わないでくれ!」と頼んだうえで、残りの78人と比べたんだそうな。
で、5日後にみんなの人生の満足度、ストレスレベル、気分の改善、孤独感なんかを調べたところ、
今回の研究は、フェイスブックをほんの5日間だけ止めてみるだけでも、参加者のストレスホルモンが低下することを示した。フェイスブックを止めなかったグループには、この改善は見られなかった。
だったそうです。フェイスブックをちょっと止めてみたグループは、幸福度が上がり、人生の満足度も高まり、さらに実際のストレスホルモンレベルまで低下したらしい。どんだけ普段からフェイスブックでストレスを感じてたんだって話ですな。
そんなわけで、ストレス解消法のひとつとして、定期的にSNSのオフ日を作るのはアリ。ついSNSを見ちゃうような方は、ぜひお試しください。
2 胸毛が多い男は頭がいい?
こちらは精神科医のアイカラクディ・アライアス博士の研究(2)で、いろんなアメリカ人の胸毛の量を調べたもの(もちろん男性)。なんでこんなことをしたかと言えば、昔から博士は「体毛と知性には関係がある!」と主張していて、もう22年も研究を続けてるらしい。
で、博士の調査によれば、
- 45%は胸毛がやたら多かった(アメリカ人で胸毛が濃い人の割合は10%ぐらい)
- 工学部の卒業生を調べたら、上位6名は下位8名よりもみんな胸毛が濃かった
- 117人のメンサ(IQ140以上の集団)を調べたら、やっぱり全体的に胸毛が多い傾向があった
だそうな。うーん、なんて謎の多い研究なんだ。正直、メカニズムもさっぱりわからない話ですし、特に追試が行われた話でもないんで、とりあえず「体毛と知性に人生を捧げたヘンな学者がいた!」って点を押さえておけばいいかもしれません(笑)
3 髪は右分けがいいのか左分けがいいのか?問題
こちらは 3,819人の学生を対象にした実験(3)で、お題は「髪の分け目で人間の魅力は変わるのか?」みたいな感じ。なんでこんな研究をやったのかというと、どうやら海外には「右分けはフェミニンで温かい性格のような印象がある」「左分けは男っぽくて有能に見せる効果がある」みたいな俗説があったからなんだそうで。いろんな説があるもんですねぇ。
この研究では、学生の顔写真をデジタル処理して、ひとりの人間につきそれぞれ髪型を右分けと左分けにした画像を作成。そのうえで印象が変わったかを第三者に判定してもらったら、
- 髪をどっちに分けようが人間の印象は変わらない!
- 笑顔だから左分けがいいとか、右分けはニュートラルな顔がいいとか、そんなこともない!
ってことで、右分け左分け問題は「完全にどうでもいい!」って結論に落ち着いた模様。これまた謎の研究ですなぁ。