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英語の理解力を激しく高めるかもしれない「パーソナライズ音読」テクニックとは?

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語学の勉強についてご質問をいただきました。

 

語学の勉強法について、科学的に裏打ちされて効果のある方法はあるのでしょう か?短期で成果が出るのもでもなく、実験室で研究し辛い対象だと思うので、何かの方法が明確に効果があると言うのは難しいのではと思います。

 

とのこと。確かに語学の研究って介入が難しい面もあるんですけど、全体的にみれば、

 

  1. 特定のグループにだけ決まったトレーニング法を指示する
  2. 2〜3ヶ月後に語学の理解度などをチェックする

 

って手順でくらべると、有意な結果が出るケースが多いっすね。つまり8週間ぐらいやれば、勉強法による明確な差が確認しやすいわけです。

 

 

で、「裏打ちされてる方法」と言いますと、ちょっと前に書いたとおり、

 

  • 多読
  • シャドーイング

 

あたりが筆頭になりましょう。この2つをくり返しつつ、定期的にオンライン英会話などで練習を重ねていくのがいいだろうなーと思うわけです。

 

 

でもって、ここでもうひとつ、近年いい感じだと思うのが「パーソナライズ音読」って手法であります。

 

 

これは英語の理解力やスピーキングの能力を高めるために開発された手法で、簡単にいえば「英文の主人公を自分にして読む!」ってテクニックのこと。たとえば、以下のような英文があったとしましょう。

 

In 1974 Diana went on to her mother's old school, where her sisters were also students there. By then, their mother wasn't livingin  in Scotland.She was kind to Diana although they lived separately. She and her new husband, Peter,had a large farm on an island.Diana was looking forward to visiting it and had some lovely holidays there.

 

これを「パーソナライズ音読」するには、文章の一部を以下のように変えたうえで、声に出しながら読んでいきます。

 

In 1974 I went on to my mother's old school, where my sisters were also students there. By then,our mother wasn't living in London, but in Scotland,She was kind to me although we lived separately She and her new husband, Peter,had a large farm on an island.I was looking forward to visiting it and had some lovely holidays there.

 

ご覧のとおり、主人公のダイアナに当たる部分をすべて「I,my,me」などに置き換えたわけですな。

 

 

「そんなもので効果があるの?」と思われるかもですが、これは一定の評価がある手法でして、たとえば2012年には兵庫大学が39人の学生を対象に実験を行ってたりします(1)。具体的には、

 

  1. 学生を「普通の音読」と「パーソナライズ音読」の2グループに分ける
  2. 音読のあとに、テキストにかんする質問に答えてもらう

 

って感じ。この作業を1回15分、週4回ずつ2カ月にわたって続けたところ、以下のような違いが確認されました。

 

  • パーソナライズ音読をしたグループは……
    • 文法の理解度がアップ!
    • 内容の理解度も向上!
    • スピーキングの速度も上昇!

 

って違いが出たんですよ。ざっくりいえば、普通の音読より10%ぐらい向上率が高くなってまして、これはなかなかの成果ではないかと。

 

 

こういった現象が起きるのは、文章のキャラを「私」に変えるだけで、そのテキストが「自分ごと」になったような気分にさせられるからであります。どんなことでも「自分に関係がある!」と思ったほうがやる気が出るもんですが、単純に英語の人称をいじっただけでも読み手の感情が変わるんですよ。人間は単純ですなぁ。

 

 

そんなわけで、多読やシャドーイングの効果を高めるためにも「パーソナライズ音読」を取り入れてみてはいかがかと思う次第です。どうぞよしなに。


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